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次の主役は?元手300万円を5年で1億円にした著名投資家が「決め打ち」は危ないと断じる理由

(c) AdobeStock

本稿で紹介している個別銘柄:オリックス(8591)

 サラリーマンの傍ら、2012年から300万円で株式投資を開始。5年で1億円を達成し、現在は3億円超を運用するkenmo@湘南投資勉強会(@kenmokenmo)さん。

 いま、同氏が注目している銘柄を教えてもらいました。

 みんかぶプレミアム特集「株価6万円突破?高市トレード爆発の行方」第4回。

目次

なぜグロース株に注目?

ーーkenmoさんは企業のIR説明会などの活動もされています。その立場から見て、今後の株式市場において重視するべきテーマや材料はありますか?「高市トレード」以外にあれば、教えてください。

 グロース企業の担当者や経営陣は、グロース市場改革のことをかなり気にかけていますね。2030年に時価総額100億円以上でなければならないと期限を決められていることもあって、株価対策を考えている企業は多いです。

ーーかなり追い立てられているイメージですね。

 そうだと思います。とはいえ、時価総額20億円、30億円といった企業が5年後に100億円というのは相当難しいはずです。正直、半分以上の企業が達成できないのでは、と思います。

 しかし、自分が社長やIR担当者の立ち場だったら、「100億円を目指す」と言わないわけにはいきません。しかし本音では「5年で100億円は厳しい」と感じている企業も多いはずです。こうした状況なので、会社の言うことを鵜呑みにせずにしっかり足元の業績をウォッチしていく必要が今まで以上に大きくなってきますね。

 市場改革は材料ですが、それを受けて会社が出しているアナウンスだけを鵜呑みにするのではなく、分析して見極めることが重要です。

いま堅持しているマイルール

ーー今の相場環境で、kenmoさんが堅持されている投資マイルールを教えてください。

 ボラティリティが高くなる局面があると思っているので、レバレッジをかけないようにしています。また、10%はいかない程度ですが若干のキャッシュを残して動きを取りやすいようにしています。

 右肩上がりの相場ではフルレバレッジのほうが期待値が高いかもしれませんが、直近の決算を見ていると決算への期待で買われて決算で大きく下げる銘柄がたくさんありました。あまり無理はしない方が良い気がしています。

ーー今の相場では決算シーズンの動きにも特徴があるということですね。

 決算に期待して信用取引+フルレバレッジで張っていたところに、決算後に株価が下がると身動きが取れません。チャンスがあった時に買い手に回れるポジションサイズにしておかないと大きく期待値を下げてしまう恐れがあると感じています。

ーーkenmoさんは書籍で新高値ブレイク投資を提唱されています。今の相場でもこの戦略は堅持されていますか?

 自分の書籍で言っている戦略ではあるんですが、これからのシーズンはやりづらい相場になると思っています。下がったら買われる、上がったら売られるというレンジ相場になりそうな気配です。

 日経平均株価もかなり前に新高値をブレイクしています。日経平均株価よりも先に新高値ブレイクした銘柄にいくのは正しいですが、今から出遅れている銘柄にいくと勝率が下がるような気もしています。どこかで大きな調整があった方が、新高値ブレイク投資はやりやすい気がします。

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この記事の著者
kenmo

サラリーマンの傍ら、2012年から300万円で株式投資を開始。5年で1億円を達成し、現在は3億円超を運用する。主に1年で2倍を狙えるような日本の中小型株を得意としている。2018年より湘南投資勉強会を主催し、IR説明会も多数実施。個人投資家の側に立った、企業を鋭く掘り下げる質問にも定評がある。著書「5年で1億貯める株式投資」は17万部突破のベストセラーに。

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