いま東京23区で“地味なエリア”のマンションが見直されている意外なワケ 綾瀬・北綾瀬エリアの「意外な資産ポテンシャル」に驚き
東京都内のマンション価格高騰が止まらない。新築価格は億超えも珍しくなく、一般的なサラリーマンにとって23区内でのマイホーム購入は、もはや届かぬ夢となりつつある。だが「諦めるのはまだ早い」と力強く語るのが、マンションインフルエンサーの綾瀬・北綾瀬マンション氏(@ayasekitaayase)だ。同氏によれば、足立区の「綾瀬・北綾瀬」エリアこそが、普通の会社員にとって利便性と資産性を兼ね備えた“23区最後の楽園”であるという。
本稿では、多くの人が抱く「足立区への先入観」を覆す住環境の真実と、資産価値を維持するための「逆転のマンション購入術」を同氏が解き明かす。なぜ今、このエリアが狙い目なのか。話題の「50年ローン」をどう活用すべきか。狂乱の相場でも堅実な資産形成を目指すための、現実的な戦略の全貌をお届けする。全8回の第2回。
※この記事は、みんかぶプレミアム連載「マンション・住まいで稼ぐ――シン富裕層への黄金ルート」の一部です。
目次
理想の物件を手に入れるために最初にやるべきこと
今の市況は、私がマンションを購入した当時よりもさらに買い手にとって厳しい状況かもしれません。だからこそ、今このタイミングで住宅購入という大きな決断を下そうとする方には、必ず自問自答していただきたいことがあります。それは、「なぜ、自分は家を買いたいのか?」という、購入の根本的な目的を、心の奥底まで掘り下げて明確にすることです。
その目的は人それぞれでしょう。「家族四人がゆったりと寛げる、陽当たりの良い広いリビングがどうしても欲しいから」かもしれませんし、「賃貸という他人の資産に家賃を払い続けるのではなく、人生で一度は、分譲マンションという自分自身の資産を持ちたいから」という強い想いかもしれません。あるいは、「今の家賃と同程度の支払いで、より広く、より質の高い住環境を手に入れたい」という合理的な判断かもしれません。
綾瀬・北綾瀬エリアの「意外な資産ポテンシャル」とは
どのような目的であっても構いません。しかし、この自分の中の「軸」が曖昧なままでは、少し価格が高いと感じる物件に出会うたびに、「今は買うべきタイミングではないのではないか…」という迷いの沼に足を取られ、いつまで経っても決断を下すことはできないでしょう。逆に言えば、この目的という名の羅針盤さえしっかりと持っていれば、荒波の広がる今の市況という大海原でも、自信を持って前へ進むための一歩を踏み出すことができるのです。
そして、そのような覚悟を持って住まいを探す人々にとって、ここ綾瀬・北綾瀬エリアは、非常に検討しやすい、いわば「賢明な選択肢」となり得ると私は確信しています。
その最大の理由は、都心の華やかな人気エリアと比較した場合、このエリアの物件はまだまだ「表面利回り」が高い水準にあるという事実です。表面利回りとは、物件価格に対して、もしその物件を賃貸に出した場合に得られるであろう年間家賃収入の割合を示す指標です。これが高いということは、購入価格が賃料水準に対して割安であることを意味します。