憧れの東京23区“優良マンション物件”を割安で手に入れる「賢い裏ワザ」とは マンションの資産価値を下支えする“意外な要素”の正体
東京都内のマンション価格高騰が止まらない。新築価格は億超えも珍しくなく、一般的なサラリーマンにとって23区内でのマイホーム購入は、もはや届かぬ夢となりつつある。だが「諦めるのはまだ早い」と力強く語るのが、マンションインフルエンサーの綾瀬・北綾瀬マンション氏(@ayasekitaayase)だ。同氏によれば、足立区の「綾瀬・北綾瀬」エリアこそが、普通の会社員にとって利便性と資産性を兼ね備えた“23区最後の楽園”であるという。
本稿では、多くの人が抱く「足立区への先入観」を覆す住環境の真実と、資産価値を維持するための「逆転のマンション購入術」を同氏が解き明かす。なぜ今、このエリアが狙い目なのか。話題の「50年ローン」をどう活用すべきか。狂乱の相場でも堅実な資産形成を目指すための、現実的な戦略の全貌をお届けする。全8回の第3回。
※この記事は、みんかぶプレミアム連載「マンション・住まいで稼ぐ――シン富裕層への黄金ルート」の一部です。
目次
マンションの資産価値を下支えする「意外な要素」とは
資産価値が落ちにくいマンションに共通する4つの条件のうち、次に見ていきたいのが「規模」です。理想を言えば「総戸数100戸以上」の大規模マンションが望ましいところですが、綾瀬・北綾瀬エリアではそこまでの規模を持つマンションは数えるほどしか存在しません。そこで、より現実的な基準として「総戸数70戸程度」を一つの目安として設定するのが良いでしょう。マンションの規模は、スケールメリットとなって管理組合の財政や運営の安定に繋がりやすく、共用施設の充実度にも影響を与える重要な要素です。
最後に「デベロッパー」です。いわゆる「メジャーセブン」に代表されるような、誰もが知る大手不動産会社が手掛けた物件は、そのブランド力自体が信頼の証となり、中古市場においても根強い人気を誇ります。その他にも居住者視点を貫く「イニシア」ブランドを展開するコスモスイニシア、近年勢いがあり個人的にも企画の良さが好みの「リビオ」ブランドを展開する日鉄興和不動産なども人気が高いです。少なくとも、現在ではすでに分譲事業から撤退してしまった会社や、残念ながら倒産してしまった会社が分譲した物件は、ブランド力が弱い「マイナーデベロッパー」であると判断せざるを得ないでしょう。
マンション“一次取得者”が陥りがちな「内見のワナ」
中古マンションを探し、内見を重ねる中で、多くの人が知らず知らずのうちに陥ってしまう一つの罠があります。それは、訪問した部屋の「室内の綺麗さ」という、極めて表層的な印象だけで、その物件の本質的な価値を判断してしまうという過ちです。
そして、かつての私も、見事にその罠にはまった一人でした。
私が初めて内見に訪れた物件は、立地、広さ、そして価格のいずれもが私の希望に近く、ほぼ理想的と言えるものでした。しかし、たった一つの欠点がありました。それは、長年の居住によって壁紙には汚れが染みつき、フローリングには無数の傷が刻まれているなど、室内全体のコンディションがお世辞にも良いとは言えない状態だったのです。その瞬間の視覚的な印象だけで、私は「ここは無いな」と即座に判断し、その物件を検討のリストから外してしまいました。