世帯年収1,000万円あっても23区はもはや無理なのか…首都圏マンション相場の残酷な現在地 識者が今あえて注目する城東の穴場の街とは
首都圏のマンション価格が歴史的な高騰を続けている。「もはや普通の会社員には手が出ない」「いつかバブルは弾ける」――そんな悲観論が漂う中、あくまで生活者の視点で冷静な分析を発信し続けるのが、Xで支持を集めるブリリアント氏(@PageTurner_and)だ。
インフレが続く現代において、会社員はどのように物件を選べばいいのか。年収ごとに狙うべき「勝てるエリア」はどこか。残酷な市況を生き抜くための「マンション購入の全戦略」を、同氏に解き明かしていただいた。全5回の第5回。
※この記事は、みんかぶプレミアム連載「マンション・住まいで稼ぐ――シン富裕層への黄金ルート」の一部です。
目次
世帯年収1,000万円だと23区は無理? 首都圏マンション相場の残酷な現在地
それでは、より具体的に、世帯年収別にどのようなエリアが検討可能か、私の独断と偏見も交えながらご紹介します。
ただ前提として、改めて今の相場を見渡すと、「こんなに世帯年収があっても、もうここしか買えないのか」と愕然とすることが多いというのが正直なところです。数年前とは状況が様変わりしていることには留意する必要があります。
さて、まず世帯年収1,000万円の場合、今の市況でファミリー(3LDK想定)が23区内で資産性の高いマンションを購入するのは容易ではなく、かなり「戦略的」にならなくてはいけない状況です。予算の上限は6,000万円から8,000万円程度になりますが、この価格帯で23区内の条件の良い3LDKを見つけるのは至難の業でしょう。
誤解していただきたくないのですが、年収1,000万は決して低い年収ではありません。むしろ、ひと昔前でしたら「目標」とされる年収でした。その証拠に、たった10年前には千代田区の新築3LDKが買えました。しかし、不動産価格の高騰によって状況は一変してしまったのです。