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持っている株が上昇しない・・・株価最高値更新で考える3億円超投資家が教える「株で損する人の特徴」

kenmo
(c) AdobeStock

 300万円で株式投資を開始し、5年で1億円を達成した後、現在は3億円超を運用するkenmo(@kenmokenmo)さん。

 著書「5年で1億稼ぐ株式投資 給料に手を付けず爆速でお金を増やす4つの投資法」(‎ダイヤモンド社)はベストセラーに。

 中小銘柄にも注目し、「今」の波に乗るのが得意なkenmoさんに、株を選ぶときの「基準」について伺いました。インタビュー連載全3回の第2回。

目次

重要なのは「カタリスト」?

ーー今年1年を振り返っていただきたいのですが、まずは“個人として”どんな年でしたか?

 個人としては、私の書籍『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』(ダイヤモンド社)が19万部売れました僕が書籍を書いた背景にはいろいろあるんですが、その中でも大きかったのが「中小型株が評価されていない」という問題意識です。去年まで、中小型株はまさに“蚊帳の外”という状態でした。

 一方で、IR活動をしっかり頑張っている企業や、業績の良い会社も多く存在するのに、なかなか注目されていなかった。そこに焦点を当てたいという思いもあり、今回の書籍の中では中小型株についてかなり触れています。ちょうど今年はグロース市場改革の話もありましたし、4月の「トランプ関税ショック」以降の流れとも重なりました。大型株、特に半導体や外需企業はトランプ関税の影響を大きく受けるので、保守的な予想を出す会社が多かったため、内需の中小型株はあまり影響を受けず、強めのガイダンスを出す傾向がありました。そのタイミング(4月〜6月)で、中小型株がマーケットを席巻。個人としては、その流れに一応、ある程度は対応できたかなという感覚です。

 ただ、中小型株の人気も8月くらいで息切れしてしまいました。8月以降はまた大型株主導の展開になり、いつもの二極化相場に戻ってしまいました。もっとも、中小型株を利益確定したお金を一部大型株に回して、何とかこれもついていくことができたかなという感じです。とはいえ、11月の決算シーズンでは大変な失敗をしたので、トータルでは反省の多い1年には変わりなさそうです。

 11月にはトランプ関税の話はほとんど聞かなくなりましたね。まさに「喉元過ぎれば熱さを忘れる」で、今は「高市首相関連」の話題一色という状況です。

ーー自分が持っている株が上がらない時、どんなことを自分に問いかけているんですか?

「その銘柄、来期カタリスト(株価を動かす材料)ありますか? 来年、株価を上げる材料はありますか?」と今まさに語りかけて、年明け以降も戦っていける銘柄を物色しているところです。

 僕の中では、今年の相場はもう終わっていて、マーケットも興味も来年に移っています。だから、いま持っている銘柄を全部洗い出して、来年の業績がどうなりそうかを一つずつ確認してます。カタリストはあるのか、それはEPS(1株当たり純利益)要因なのか、それともPER(株価収益率)要因なのか。新しく組み入れる銘柄に関しても、「来年のカタリストがあるかどうか」で組み入れを判断しています。

 決算シーズンは、決算後に強い動きを見せる銘柄も多いですが「来期も強い数字を出せるかどうか」を考えながら、ポートフォリオを少しずつ組み替えています。

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この記事の著者
kenmo

サラリーマンの傍ら、2012年から300万円で株式投資を開始。5年で1億円を達成し、現在は3億円超を運用する。主に1年で2倍を狙えるような日本の中小型株を得意としている。2018年より湘南投資勉強会を主催し、IR説明会も多数実施。個人投資家の側に立った、企業を鋭く掘り下げる質問にも定評がある。著書「5年で1億貯める株式投資」は19万部突破のベストセラーに。

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