年金受給者500人に聞いた!「老後の勝ち組」はどう収入を得ているのか

「あなたの年金額を教えて下さい」
街中で高齢者にインタビューするというスタイルで注目されているYouTubeチャンネルがある。チャンネル名は「梅子の年金トーク!」だ。
「これまで500人以上の方に年金や老後生活に関するインタビューをしてきました。ゆとりある楽しい老後生活を送っている方もいれば、貯蓄や年金について後悔を口にされる方もいます。ただ、その分岐点はちょっとしたところにあるんです」
「なんだかんだ幸せだよ」と笑顔で話す人もいれば、「後悔してもしきれない」と切ない思いを吐露する人もいる。では、その分かれ目はどこにあるのか。
本記事では、年金受給者500人へのインタビューから見えてきた「老後の勝ち組」に向けて今から考えておきたいポイントを探る。連載全3回の第2回。
目次
羨ましいくらい経済的に余裕のある人
年金生活者のインタビューをしていると、ときおり羨ましいくらい経済的に余裕のある人に出くわします。旅行に定期的に行く、趣味にお金を使う、子や孫に支援をするといったことにお金を使い、身なりもきれいな方が多い印象です。
「どうしてそんなにお金があるのか」と聞くと、最初に出てくるのが資産形成の話です。土地や株などさまざまな資産形成がありますが、いまの年金世代の場合、代表的なのが現役時代に加入した生命保険や個人年金です。
かつては貯蓄性が高く、利率の良い保険商品が存在しました。保険の担当者に勧められるまま加入していただけなのに、後になって予想以上の金額になって戻ってきた、というケースが多いようです。
ゼロ金利が長く続いた私たち現役世代にとっては、非常に羨ましい話です。
また、もらっている年金額の差も大きいですね。
大企業に勤めていて企業年金を上乗せで受け取っている方、公務員で共済年金を受け取っている方は、年金支給額がそもそも違います。
企業年金の場合、金額は会社や勤続年数によってバラバラですが、平均すると年間60万円ほど。月額にして5万円前後が目安です。大企業で長く勤めた方なら、月10万円を超えることもあります。これが厚生年金に上乗せされているのです。
公務員の共済年金については、「まだあるの?」と思われるかもしれません。制度としては2015年に廃止され、厚生年金に一元化されました。ただ、それ以前から公務員だった方には、経過措置として「職域加算」という上乗せ部分が今も支給されています。
ただ、こうした高利率の保険商品も、手厚い企業年金制度も、すでに過去のものになっています。