年金受給者500人に聞いた!「穏やかな老後」を送るためにすべきこと

「あなたの年金額を教えて下さい」
街中で高齢者にインタビューするというスタイルで注目されているYouTubeチャンネルがある。チャンネル名は「梅子の年金トーク!」だ。
「これまで500人以上の方に年金や老後生活に関するインタビューをしてきました。ゆとりある楽しい老後生活を送っている方もいれば、貯蓄や年金について後悔を口にされる方もいます。ただ、その分岐点はちょっとしたところにあるんです」
「なんだかんだ幸せだよ」と笑顔で話す人もいれば、「後悔してもしきれない」と切ない思いを吐露する人もいる。では、その分かれ目はどこにあるのか。
本記事では、年金受給者500人へのインタビューから見えてきた「老後の勝ち組」に向けて今から考えておきたいポイントを探る。連載全3回の最終回。
目次
老後に漠然とした不安を感じている人へ
不安は「わからない」という感情から生まれます。
漠然と「足りないかも」「年金だけでは暮らせないらしい」と思っているうちは、ただ怖い。でも、必要な金額が具体的な数字で見えてくると、漠然とした恐れが「対処できる課題」に変わります。
たとえば、「老後資金が2000万円足りない」と聞くと絶望的な気持ちになるかもしれません。でも、自分の年金額を調べ、生活費を計算し、「うちの場合は5万円の不足だから、20年で1200万円あればいい」とわかれば、見え方はまったく違ってきます。さらに「70歳まで働けば、その分は減らせる」「退職金でこのくらいは賄える」と一つずつ整理していくと、霧が晴れるように不安が和らいでいく。
「自分はいくらもらえるのか」を調べる手段はいくつもあります。毎年届く「ねんきん定期便」を確認する。年金ネットにアクセスしてみる。年金事務所に行けば、将来の受給額をシミュレーションしてもらうこともできます。
私自身、取材を始める前は、年金に対して漠然とした不安を抱えていました。「どうせ自分たちの世代はもらえないんでしょ」くらいに思っていたのが正直なところです。
けれど、調べたり、実際に年金生活を送っている方々の話を聞いたりするうちに、不安や恐れは少しずつ形を変えていきました。「意外となんとかなるかもしれない」「このくらい備えておけば大丈夫そうだ」と思えるようになったのは、知識を得たからだと思います。
不安の正体は、多くの場合「知らないこと」です。まずは調べてみる。それだけで、気持ちは軽くなるはずです。