建設コンサル、医薬品関連・・・投資歴30年の“億り人”が注目する5つの銘柄

本稿で紹介している個別銘柄:扶桑薬品工業(4538)、コーア商事ホールディングス(9273)、E・Jホールディングス(2153)、東京鉄鋼(5445)、太陽化学(2902)
投資歴30年の“億り人”、名古屋の長期投資家(@Nagoya_Tyouki)(以下:なごちょう)さん。50万円で投資をスタートし、少しずつ入金しながら現在の資産は2億円を超えています。
多くの投資家が米国株に熱狂する中、なぜ彼は日本株の優位性を確信し続けていたのか。なごちょうさんがいま注目している銘柄を教えてもらいました。
目次
決算の読み解き方と「織り込み済み」の難しさ
ーー最近は、「決算が良いのに株価は下がる」「決算が悪いのに株価は上がる」ということが珍しくないので、判断が難しいですよね。
織り込み具合を判断するのは難しいですが、成長期待が強い銘柄は、増収増益でも期待に届かなければ下がる傾向にあると思います。逆に、PBRが1倍を割っていて、特需が終わったら大きく落ちると見られていた銘柄は、実際に業績が落ち込んでも、思ったほどではないと評価されて上がることがあります。ここが今の市場の難しさですよね。
以前、半導体セクターが一時的に落ち込んだ局面で、これは売られるかもしれないと思って、10年以上持っていた銘柄も含めて手放したのですが、結果的に今のほうが株価は上がっています。全てを取り切るのは無理ですから、しょうがないと割り切ってはいますが。ただ、売った銘柄の中には売値より下がっているものもあるので、トータルでは結果的に良かったかなと思えるケースが多いです。
ーー投資家でも決算のネガティブ・サプライズを予見できるような、公開データの読み解き方は存在しますか?
私が投資する会社は比較的誠実なところが多いため、業績が悪くなりそうな時は、資料の中でそれとなく示唆してくれるケースが多い気がします。もちろん全てではありませんが、そういう兆しが見えたら基本は売ります。見通しが甘いのか、数字の作り方がよくないのか、どちらにしても長く持つ対象からは外れます。
注目している5つの銘柄
ーーいま注目している銘柄を教えてください。
まず1つ目は、人工透析向けの透析剤や血液系の薬などで存在感がある扶桑薬品工業(4538)です。ここは2025年5月に特許訴訟で敗訴した影響があり、後発医薬品(ジェネリック)周りの動向も含めて注目していました。
数字で見ると、PERが8.3倍、PBRが0.56倍とかなり割安に見えます。訴訟によって74億円を支払うことになり、最終赤字32億円となりましたが、これは一過性の損失でした。透析は残念ながら患者数が増えやすい領域でもあるため、需要が急に消えるものではありません。ジェネリックでも利益は出ていますし、薬価引き下げのリスクはゼロではありませんが、現状では大幅に下がる可能性は低いと考えています。薬価は2年ごとに改定があるため、製薬メーカーにとっては収益がブレやすいポイントではありますね。