前期配当650万円→今期配当860万円の投資家が築いた「上がっても、下がっても嬉しい」投資戦略

「日経平均株価の上昇が止まらない」──そんなニュースが飛び交う一方で、「自分の資産は思うように増えていない」と感じている投資家は少なくないかもしれない。
一部の値がさ株だけが指数を押し上げる、歪な上昇相場。さらに、次期政権の動向や地政学リスクなど、投資環境の先行きは不透明さを増している。もはや、なんとなく買えば上がる時代は終わったのか。
しかし、そんな市場環境の中でも着実に資産を増やし続けている投資家がいる。独自の相場観とマイルールを武器に、2025年も大幅な資産増を達成したペリカン氏(@Pelican_Blog)だ。
今回は、ペリカン氏の運用実績の裏側と、高市政権下での具体的な投資戦略について、徹底的に語ってもらった。インタビュー連載全2回の最終回。
目次
日経平均株価が「弱い日」ほど、資産が増えた
ーー2025年を振り返ると、ペリカンさんご自身の運用成績はいかがでしたか。以前取材した際は、配当金が年間640万円から750万円に着地する見込みと伺っていましたが、実際の結果はどうだったのでしょうか。
おかげさまで、非常に満足のいく1年になりました。資産総額で言うと、前年比で5500万円から6000万円近く増えた計算になります。
日経平均が軟調な日でも、私のポートフォリオはしっかりプラスで推移していることが多く、TOPIX(東証株価指数)優位の展開を上手く捉えることができたと感じています。
配当金に関しても、12月に入金された分を含めて年間750万円での着地が確定しました。
さらにうれしいことに、現在の保有株ベースで計算すると、2026年の受取配当金はすでに860万円を超えている状況です。
ーーこれは単に相場がよかったからという理由だけではない気がします。どのような運用をされていたのでしょうか。
2025年は増配が多かったのが大きかったですね。加えて、スイッチングをかなり積極的に行いました。
株価が上がりすぎて配当利回りが1%〜2%台に低下してしまった銘柄は、感謝しつつ利益確定し、その資金で利回りが4%〜5%ある出遅れ銘柄に乗り換える。
このサイクルを回すことで、キャピタルゲインを得ながら、同時にポートフォリオ全体の利回りも向上させることができました。
ーー「利回りが下がったら売って、高いものに乗り換える」。理屈はわかりますが、実際に上がり続けている株を手放すのは勇気がいりませんか。
おっしゃる通りです。ですが、私の投資のゴールはあくまで「配当金」です。株価が大きく上がると、今の株価に対する配当利回りは相対的に下がってしまいますよね。そうなると、その銘柄を持ち続ける理由は薄れてしまうんです。
市場にはまだ、配当利回り3%〜4%の割安な銘柄がたくさん残っていますから、そちらに資金を移す方が資金効率が良くなります。
もちろん、最初から売却益狙いで買っているわけではありません。基本は、ガチホするつもりです。
ただ、結果的に株価が急騰してくれたなら、それを「よい意味でのメンテナンス(入れ替え)」と割り切って利益を確定し、より利回りのよい銘柄へ乗り換える。
感情ではなく、マイルールにしたがって利確を積み上げることが、資産をブレさせずに伸ばす最大のコツだと思います。