AIで“あなたに合った銘柄”をスクリーニング!ChatGPTと二人三脚で作る「マイ投資ルール」とは

(c) AdobeStock

 FX自動売買システムの開発・提供を行ってきたAIコンサルタントで投資家の本郷喜千氏。本郷氏は、AIを活用すれば、「自分だけの投資ルール」に従った銘柄スクリーニングが簡単にできるようになると話す。投資におけるAI活用術を解説する、全3回中の3回目。

※本稿は、投資分析のAI活用をわかりやすく、初めての人にもプロンプトの利用だけでも使えるよう解説している本郷喜千著「ChatGPTではじめるAI株式投資 なぜAIがべらぼうに役立つのか?」(standards)から抜粋・再構成したものです。

第1回:AIであなたの「投資の芯」を確認!“このまま入力すればOKな”プロンプトを公開

第2回:投資を成功に導くあなただけの「投資の軸」とは……AIをあなたの“専属秘書”に

目次

「ゴールから逆算した投資アプローチ」とは

 投資スクリーニングとは、約4000にも上る膨大な上場銘柄から、「自分が投資したい条件を満たす銘柄」だけを絞り込む作業です。

 絞り込んだ銘柄を一定数リストにしておけば、すぐにそこからピックアップして個別企業の精査に入れます。いわばいつでも魚を掬い上げられる生簀です。 

 スクリーニングの条件は、主に企業の財務状況と株価の関連性に基づいています。 

 具体的には、PER、PBR、PSR、ROE、ROA、EPS、配当利回り、時価総額、売上高、営業利益、売上高営業利益率など、多数の指標が用いられます。 

 それ以外にもスクリーニング条件は数多くあります。 例えば、 n日移動平均線より株価が上か下か、といったテクニカル指標もあります。

 投資家としては、これらの指標をできるだけ多く学び、使いこなせると役立ちます。しかし、ここでは数多くの指標から選ぶことはせず、AIからの質問に回答することで、自分のスクリーニング条件を浮き彫りにし、必要な指標を使うという、「ゴールから逆算したアプローチ」を採用します。 

自分だけの投資ルールを作る

 まずは自分の投資の軸である「マイ投資軸」をAIで作成し、ChatGPTであれば「プロジェクト」に保存。そのプロジェクトを開き、以下のプロンプトを入力してください。

 これから登場するプロンプトの中には、{ }で囲まれた語句が含まれる箇所があります。この箇所は{10}問を{20}問に変更するなど、自由に置き換えて使用してください。 

 AIの回答中に希望の選択肢がない場合は、「200億円以上」のように直接入力してもAIは適切に処理を続けます。 

知らない用語もAIが解決

 また、例えば質問中に知らない用語が出てきた場合は、以下のようにその場で質問して解決しましょう。

 10問すべてに回答すると、あなただけの銘柄スクリーニング条件の「投資ルール」がプロンプト形式で完成します。条件を修正・追加したい場合は、「営業キャッシュフローが3年連続プラスであることを条件に追加してください」などと指示します。

 投資ルールスクリーニング条件の完成

 納得のいくスクリーニング条件が完成したら、その条件全体をコピーし、新しく「スクリーニング用プロジェクト」を作成します。プロジェクト名は「マイスクリーニング」など、わかりやすくします。 

実際に銘柄を入れてみる

 以降は、このスクリーニング用プロジェクトにプロンプトを入力していきます。例えば、銘柄名や証券コードを入力すれば、ルールに合致するかを AIが瞬時に判定します。 

スクリーニングを実施する場合には、以下の点を忘れないでください。
①できるだけDeep Research機能を使用する。
②急いでいる場合や、回数制限により①が利用できない場合には、高度な推論モデル(ChatGPTの場合は「Thinking」モード)を使用し、なおかつ「ウェブ検索」モードをONにする。 

 銘柄リストをまとめて入力すれば、複数銘柄を一括でスクリーニングすることも可能です。

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この記事の著者
本郷喜千

インディ・パ株式会社代表取締役 AIコンサルタント/プロンプトエンジニア/投資家 中央大学法学部卒業。光通信キャピタル、SBIホールディングスを経て独立。15年以上にわたり情報技術と金融分野で活動。投資助言代理業として10年間、FX自動売買システムの開発・提供、システムトレード教材の制作に従事。データドリブンな投資判断の重要性を説き続けてきた。

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