投資を成功に導くあなただけの「投資の軸」とは……AIをあなたの“専属秘書”に

FX自動売買システムの開発・提供を行ってきたAIコンサルタントで投資家の本郷喜千氏。そんな本郷氏は、投資を成功に導くためには“方位磁針”となる「投資の軸」を定めることが重要だと話す。ChatGPTを活用した投資の軸の作り方や、投資への活用法について公開する。全3回中の2回目。
※本稿は、投資分析のAI活用をわかりやすく、初めての人にもプロンプトの利用だけでも使えるよう解説している本郷喜千著「ChatGPTではじめるAI株式投資 なぜAIがべらぼうに役立つのか?」(standards)から抜粋・再構成したものです。
第1回:AIであなたの「投資の芯」を確認!“このまま入力すればOKな”プロンプトを公開
第3回:AIで“あなたに合った銘柄”をスクリーニング!ChatGPTと二人三脚で作る「マイ投資ルール」とは
目次
「投資の軸」を構成する基本項目7つ
投資の軸とは投資の芯から導かれる意思決定の枠組みです。
数学のグラフは軸が固定されているからこそ座標が定まります。同様に、投資の軸があれば、相場や感情が揺れ動いても判断の基準がブレることがありません。長く相場で生き残っているプロ投資家は全員何らかの投資の軸を持っています。
以下に紹介する投資の軸の項目は、一般的な運用方針(目論見書等)をベースに「参考にする投資家」など独自項目を加えています。 投資の軸=投資する/しないを言い切る基準です。
<基本項目>
・基本方針:何を優先して資産を増やすか?
・リスク許容度:最大ドローダウン(MDD:資産の最大下落率)の許容値は?一取引あたりの損失許容額は?
・対象:投資する資産/しない資産の区別
・手法:何で売買を判断するか?
・時間軸:資産の保有想定期間は?
・資産配分:株・債券・現金・オルタナティブ資産の比率
・参考にする投資家:誰の投資原則を参考にするか?
※オルタナティブ(オルタ):株式・債券などの伝統資産以外に資金を振り向け、リスク源や収益源を多様化させる投資手法。ヘッジファンド、不動産、コモディティなどが代表例。
何度も壁打ちして“納得できる軸”をつくる
それでは投資の軸を作ります。
まず前回の記事でまとめた「投資の芯」を出力したチャットを開いてください。チャットを開いたら、芯の出力結果に続けて、以下のプロンプトを入力してください。

AIの回答例はあくまで参考です。自分の投資の芯に合わせて調整することを念頭に、実際に自分の投資の軸を出力して眺めてみましょう。しっくりくる内容でしょうか?もし、しっくりこない場合は、例えば「リスク許容度として、1取引当たりの損失上限を口座の2%としたい。」というふうに、納得がいかない点をAIと壁打ちし、項目の内容を調整しましょう。
AIに慣れてきたら、プロンプトにあなた独自の項目を加えて、より充実した投資の軸を作ってみても良いでしょう。
例えば、自分の総資産額、投資予算、1週間に投資作業に割ける時間などです。
完成した「投資の軸」は、今後頻繁に使うものになります。その軸をAIに丸ごと記憶させ、いつでも呼び出せるようにしましょう。
完成した「投資の軸」を保存する方法
これまでAIと壁打ちするときは、毎回「役割」や「指示」を入力してきました。後日また同じプロンプトを使いたいときには、
・どこかにコピーして保存しておく
・過去のチャットをさかのぼって探す
この2つしか方法がなく、意外と面倒でした。
そこで登場したのが、ChatGPTの「プロジェクト」機能です。プロジェクトは単発の会話ではなく、過去の対話や前提を引き継いで継続できる仕組みです。一度プロンプトを設定しておけば、毎回入力する必要はありません。
まるで、あなたの性格や価値観を理解した専属秘書が隣にいるかのような感覚です。その秘書は、いつでも呼び出せて、どんな投資ネタにもあなたが入力したプロンプトの条件を元に答えます。
ChatGPTの「プロジェクト」機能を設定します。以下は設定の流れをまとめたものです。
①左サイドバーの「プロジェクトを新規作成」をクリック
②プロジェクト名(例:「マイ投資軸」)を記入し、「プロジェクトを作成する」をクリック
③画面右上付近のメニュー(3点リーダー)から「指示を追加する」を選択
④「指示」ウインドウが開く。指示欄にプロジェクト用プロンプトを貼り付け、「保存する」をクリック
プロジェクトの指示文として、以下のプロンプトをそのまま「指示」欄にコピー&ペーストし、その最後尾にあなた自身の投資の軸を忘れずに貼り付けてください。

⑤プロジェクト名がついたトップ画面に移動し、チャットを始める
以上でプロジェクトの完成です。
「自分に合わない投資手法」をAIが判断
「投資の軸」は、日々の投資判断に使える方位磁針となります。作成したプロジェクトを具体的に試運転してみましょう。
試運転1:ゴールド投資を検討する

試運転2:SNSで話題の投資法を検討する

このように、あなたの投資の軸から外れる手法はAIが指摘してくれます。
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