あえて“すぐに買わない”・・・今期配当860万円投資家が実践する「コバンザメ投資」の秘訣

高市早苗首相が率いる自民党が衆院選で圧勝し、連日のように新たな国策テーマが飛び交う現在の株式市場。お祭り騒ぎの相場で個人投資家が生き残るには、どのような情報収集と立ち回りが必要なのだろうか。
高配当・優待株投資で、今期の配当860万円を達成したペリカン氏は、「決算より先に市場の“熱”を読むことが重要」と語る。
そこで今回は、SNSでの熱狂を冷静に分析し、あえて“すぐには買わない”という鉄則、「株価アラート」の活用法など、ペリカン氏流の激動の相場を勝ち抜くためのルールを伺う。インタビュー連載全3回の最終回。
目次
決算より先に“熱”を読む人が勝つ
ーー高市政権が圧勝し、株式市場は活況を呈しています。次々と新たな国策テーマが打ち出されていますが、個人投資家は分厚い政策資料や決算書を隅から隅まで読み込んで情報収集すべきなのでしょうか。
いえ、実は私が情報収集において一番大切にしているのは、難しい資料を読み込むことよりも、今のマーケットの雰囲気(熱量)を肌で感じることなんです。
もちろん、ファンダメンタルズの確認は必須ですが、それ以上に「今、市場参加者が何に熱狂しているか」という空気感を掴むことが、銘柄選びには必要だと思っていて。
ーー空気感というと、具体的にはどうやってキャッチアップするのですか。やはりSNSなどでしょうか。ただ、SNSはノイズが多くて危険だという声も根強いですが…。
たしかにノイズは多いです。しかし、次に来るブームの「初動の熱」を感知するには、ニュースやSNSを定点観測するのがいちばん早いです。
ただし、ここで重要なのは「情報を鵜呑みにしてすぐ買う」のではなく、「この熱狂は一過性か、それとも長期的な国策(例えば防衛やインフラなど)と合致しているか」を冷静にふるいにかけることです。これが私の投資における「ステップ1」です。
勝者の鉄則と陥りやすいポイント
ーー国策と合致していて、なおかつSNSなどでも盛り上がっている銘柄を見つけたら、そこが買いのタイミングということですね。
いや、そこは個人投資家が陥りやすいポイントなんです。私の「ステップ2」は、“あえてすぐには買わない”ことです。
ーー盛り上がっている時に買わないと、あっという間に株価が上がって乗り遅れてしまうのではないでしょうか。
そう焦って飛び乗ると、だいたい失敗するんですよ。これは私の長年の経験則でもあります。
政策のニュースが出て「思惑」で株価が急騰しても、それが実際の企業の「決算(数字)」に反映されるまでには、相当なタイムラグがあります。
ニュースが出た直後は期待だけで株価が上がりすぎていて、高値掴みになるリスクが非常に高いんです。
だから、周りがお祭り騒ぎで盛り上がっている時は、ぐっと堪えて静観するようにしています。
ブームの渦中では機関投資家たちが激しい殴り合いをしていますが、私たち個人投資家はそれに付き合う必要はありません。
「待てる」ことが、期限のない個人投資家の最大の強みですからね。