AIを使いこなせないと置いて行かれる・・・日経平均10万円の時代到来?資産3億円超のエンジニア投資家が見る「お宝銘柄」の見つけ方

本稿で紹介している個別銘柄:大和ハウス(1925)、オープンハウス(3288)、横浜ゴム(5101)、東急不動産(3289)、野村不動産(3231)、インフロニア・ホールディングス(5076)、九州電力(9508)、四国電力(9507)、クボタ(6326)、ヤマハ発動機(7272)
2026年は、年始から米国によるベネズエラ攻撃やイラン攻撃、衆院選での自民党の歴史的大勝など例年とは異なる動きが見られています。
投資歴20年以上、資産3億円超のエンジニア投資家・はっしゃんさんは、こうした激動をどのように捉えているのでしょうか。
国土強靭化の波に乗る建設セクターや、電力需要の爆発を見据える理由など、世界基準の成長サイクルへと回帰しようとする日本株の「買い場」を伺いました。インタビュー連載全2回の最終回。
目次
AIの良さは「再現性の質」
ーー最近は投資においてAIを使う人も少なくありません。AIはどう活用すれば良いのでしょうか?
AIの良さは「再現性の質」にあります。初心者に最もおすすめなのは、企業の決算書(PDF)をそのままAIに読み込ませることです。「この決算書の内容を、初心者でもわかるように解説して」と指示して要約させ、わからない部分をどんどん質問していくのです。
AIとの壁打ちを繰り返しているうちに、自然と投資の勉強が進み、同時にAIを使いこなすスキルも身につきます。勉強とスキルの両取りができる、非常に効率的な方法ですよ。
また、AIは理論株価と相性がとてもいいんです。決算書のデータを理論株価として蒸留することで、上場企業3800社の過去10年分の業績データをAIに渡すことができます。
そこから、AI分析をスタートさせられるのは、大きなメリットになります。
3月16日にパンローリングから「理論株価x生成AI投資入門」という新刊が発売されますので、参考になると思います。
ーーちなみに、AIツールの使い分けはどうされていますか?
私は現在、Gemini(ジェミニ)とClaude(クロード)に課金して併用しています。
ChatGPTも使うことはありますが、メインはこの二つですね。特に最近は、Geminiの方が少し賢くなっているなと感じます。Claude はプログラム開発に特化したタイプですが、最強クラスです。これからの時代はAIを駆使しながら、上手に投資先を見つけていくのが賢いやり方だと思います。
ーーはっしゃんさんは理論株価を用いて株の売買を検討されていますが、失敗しない株の選び方があれば教えてください。
「理論株価Web」( https://kabubiz.com/riron/ )では、「相関度、割安性、成長性、株主還元」の4項目すべてで、私の基準を満たしている銘柄に絞り込むことができます。
これらを満たすことを「4マッチ」と呼んでいるんですが、過去10年のパフォーマンスや現在の理論株価との乖離を一目で確認できるため、ここから今の相場で置いていかれている「お宝銘柄」を探していくのが効率的だと考えています。
たとえば、電子部品や半導体製造装置、電源機器などを手掛けているダイトロンは4マッチを満たしていますが、すでに株価が5倍、6倍と上がっています。株価が右肩上がりになっている以上に業績が伸びているので、理論株価から見れば、まだ割安という判断です。

今の相場は「平成バブル」(1980年代後半から1990年代初頭)の初期に似ていて、建設、不動産、銀行が強く、インフレによって資産価値や利益が膨らむサイクルに入っています。
ちなみに「4マッチ」という条件は、業績と株価の相関度や成長性を維持しつつ割安なものを選び出すロジックです。10年前からこの条件に合う銘柄を持ち続けた場合の勝率は「104勝1敗」、上昇率は99%というデータも出ています。日々このリストをチェックし、条件から外れたら売るという判断を繰り返すだけで、理論的に合理的な投資が続けられるように設計しています。