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逆張り投資家が「ドル円160〜170円」を見据え、金融政策より“外交”を注視する理由

(c) AdobeStock

 高市早苗首相が率いる自民党が衆院選で圧勝し、日本の株式市場は活況を呈している。開票翌営業日の日経平均株価は大幅な上昇を見せ、あっさりと史上最高値を更新。市場全体のボラティリティが急上昇し、出来高も大きく膨らむなど、相場の活発な動きが目立っている。

 SNSや経済メディアでは「この勢いで一気に6万円到達か」「いや、数年で10万円も夢ではない」といった強気な見方が広がり、投資家の焦りを誘っている。

 だが、果たしてこの高市フィーバーとも言えるブームに乗り、慌てて資金を投じてもよいのだろうか。

 今回は、スイングトレードと長期投資を織り交ぜた投資を得意とする「おしん」氏にインタビューした。個人投資家が見失ってはいけない、短期・中期のリアルな相場観を語っていただく。インタビュー連載全3回の第1回。

目次

株価高騰の理由は、高市自民圧勝ではなかった

ーー衆院選での自民圧勝を受け、日経平均は開票翌営業日から急騰し、最高値を更新しました。この急激な値動きをどう分析していますか。世間の熱狂とは少し距離を置いているようにも見えます。

 たしかに結果として自民党が圧勝しましたが、実は「自民党が勝つこと」自体はある程度事前にマーケットへ織り込まれていました。

 急騰の最大の要因になったのは、その「勝利幅が予想をはるかに超えて大きかった」という点です。

 市場の動きを見ると、とくにプライム市場の大型株が全体を力強く牽引している印象を受けました。

 普段は値動きの重い安定銘柄ですら大きく値を上げるなど、まさに全面高という感じでしたね。

ーー大型株がこれだけ牽引するということは、相場全体が底上げされている証拠でもあります。ここから先も、この勢いのまま上昇し続けると見てよいのでしょうか。

 長期的には「上昇、あるいは横ばい」という選挙前からの予想と変わりありませんが、短期的にはこの急騰の反動が来る可能性も十分にあります。

 なので、今後新たにポジションを取る際には、相場のボラティリティに十分な注意が必要かなと。

 焦って高値づかみをしてしまうリスクが高まっている状況だと言えます。今は手放しで喜ぶ時期ではなく、冷静にリスクを計るべきタイミングです。

今後1〜2年、日本株は下落トレンドになるかも

ーー世間では「この勢いで一気に6万円、7万円に到達するのでは」という強気な声が目立ちます。「今買わないと損をする」という空気すらありますが、今の株価はまだ割安なのでしょうか。

 いったん落ち着いて現状の価格水準を分析する必要があります。今のマーケットの評価は、すでに今後の“思惑”を相当なレベルまで織り込んだ状態です。

 今回の圧勝によって、1年後、2年後の政策への期待感まで前倒しで評価され、それが急騰につながっています。

 つまり、今の株価が成り立っている背景を冷静に考えれば、「今はかなり高い水準にある」と認識するほうが自然でしょう。

ーーでは、ここからさらに上値を追うための条件は何でしょうか。単に「期待感」だけでは、これ以上株価を押し上げる力にはならないということですね。

 おっしゃる通りです。だいたいの思惑が織り込まれて今の価格になっていますから、ここからさらに一段高となるには、各企業に「実績」や「業績」がしっかりと伴ってくる必要があります。

 もしくは、それをさらに上回るインパクトのあるニュースや材料が出ない限り、このような急騰相場が一本調子で続くとは考えにくいです。

 今は過度な期待値に対して、少し警戒感を持つべきだと思います。

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この記事の著者
おしん

兼業投資家。2015年に持株会で投資を始め、2020年のコロナショックを機に本格参入。500万円の損失を経験後、「ボリンジャーバンド」を用いた逆張り投資スタイルを確立。2023年のXでの「100万円チャレンジ」で投資は自分との戦いだと痛感。失敗を教訓に、逆張り、銘柄特性の活用、レバレッジの慎重な運用を軸とした独自のルールを構築。(@oshinchan93)

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