マンション価格は「バブル」ではなく「実力」に戻っただけだ…なぜ東京の東エリアのマンションがいま「買い」なのか
「円安とインフレでマンション価格の高騰が止まらない」そんな不安が渦巻く中、独自の視点で不動産市場を読み解き、X(旧Twitter)で1.8万人超のフォロワーを抱え人気を博しているのが、マンションインフルエンサーのあずさ氏だ。
本稿では、世帯年収別のマンション選びから、本当に価値のあるエリアの見極め方まで、あずさ氏が徹底解説する。全4回にわたる短期連載第1回は、「現在のマンション相場の正体」と「東京の都市開発の歴史から紐解くエリア選び」について語っていただいた。
みんかぶプレミアム特集「マンション価格はまだ上がるのか」第6回
目次
マンション価格は「バブル」ではなく「実力」に戻っただけ
10年前に就職し不動産マーケットを見ていた頃から、実体経済と比べて日本のマンションがやたら安いなと思っていました。海外の不動産も趣味で見ていましたが、先進国の大都市の不動産は本来、めちゃくちゃ高いんです。普通のホワイトカラーが社会人2、3年目で自力でマンションを買えるような水準ではありません。東京だけ買えるのはずっとおかしいと思っていました。
日本全体の実体経済はずっと良かったのに対し、不動産が安く感じられたのは、バブル崩壊のトラウマによるバイアスが入っていたからです。当時の中高年は「不動産価格はもっと高くなる」というイメージを持っていなかったため、最初のマンション購入を検討した10年前に相談した有識者の中年男性は、2011年頃が価格の底で、今すでに高いので、2011年頃の価格に戻ってから買うのがいいとアドバイスをくれました。素直な性格ではないので買いましたが、賃貸と比べて明らかに安いにも関わらず、マンション価格がそこから上がっていくと思われていなかったのです。10年前が極端に安かったので、今ようやく、都市部のマンション価格は正常な価格帯に戻ってきたと言えます。
バブルの頃は、駅から歩いて30分するところやリゾート系のマンションなど、実需がないところの物件価格が高騰していました。しかし今は、東京から1時間離れればファミリーマンションが3000万円くらいで買えます。当時とは違い、今は実需に即した地域やマンションが値上がりしており、実力に戻ってきている状態です。この10年で言えば、マンション価格が上がった地域は「上がるべくして上がった」と言えるでしょう。