5.5万円の投資で8万円分の航空券を生み出す裏ワザ
1マイルたりとも無駄にしないぞ。絶対しないぞ
例えば、あなたがANAのマイルを1万マイル持っていたとする。
このマイルは、今月いっぱいで期限が切れる。しかし、あなたは仕事が忙しく、とても旅に出られる状況ではないし、航空券を必要としている家族も友人もいない。
では、このマイルは消滅するのを、指をくわえて見ていることしかできないのだろうか?
そんなことはない。ANAのマイルはたとえば「ANAスカイコイン」という別のポイントに変換が可能だ。このスカイコインは航空券やグッズの購入に1コイン=1円のレートで使用できる。もちろん航空券と交換した方がお得なのは間違いないが、消滅してゼロになるよりはずっとマシだ。一度変換してしまえば、有効期限は延びるため延命できる。
また、ANAマイルを他社ポイントに変換することもできる。
たとえば「ANA VISA Suicaカード」を所持していれば、1万マイルを「Suicaへの1万円分のチャージ」に変えることができるから、日常生活に使用にすることもできる。
ちなみに生活用品に変えるのであれば、ANAの公式サイトからマイルを『Tポイント』に変換する方がお得だ。
なぜなら、ドラッグストアのウェルシアでは毎月20日に「Tポイントの価値が1.5倍になるイベント」を行っているため、20日であれば1万ポイントで1万5000円分の買い物ができる。近所にウェルシアがある人だと、「Tポイントで買わないと5000円損する」と言えなくもない。
なので、「どのポイントからどのポイントに”ロンダリング”するか」というのも、ミクロな経済的合理性の中ではけっこう重要になってくる。もちろん、マネーロンダリング(資金洗浄)と違い、使いやすいポイントに交換していくをポイントロンダリングは合法だ。
そんなにポイントありませんよ…そんなあなたに!
…とは言ったものの、これを読みながら「使い道に悩むほどポイント持ってないよ」とあなたは思ったかもしれない。
大抵のクレジットカードで付与されるポイントは決済額の1%前後なので、1万円の決算をしてもつくポイントは100円分。確かに、これではポイントの使い道に頭を悩ませている時間が無駄である。
100円のボロ株が2倍になっても100円の利益しか出ないが、1000万円の株が1割値上がりすれば、100万円の利益になる。「みんかぶ」を読んでいる方には言うまでもないことだが、元手はあればあるほど最適な立ち回りをした際に力を発揮するものだ。
…で、ポイントにおいて「元手を増やす」とは、どのようにしたらいいのだろうか?
基本的に、クレジットカードや電子マネー、コンビニの飲み物についてくるようなキャンペーンなど、何かの取引におまけで付与されるポイントで、立ち回りを考えるような利ザヤを産み出すには年間で500万とか1000万とか、そういう巨額の決済が必要になってくる。それだけ無駄な消費をしている時点で、経済的合理性からは遠ざかっていると言えなくもない。
一体何のため?…ポイントは「買える」という衝撃
しかし前述のウェルシアのように、「ポイントを使ったほうが得をする」場面というのは意外にある。
たとえば、ドコモの運営する「dショッピング」では、ポイント払いした額の10%を再度ポイントバックするという施策が定期的に行われるし、ローソン店頭でPontaポイントかdポイントを使って引き換えることができる「お試し引換券」は、だいたい定価の半分程度のポイントで商品の引換券が発券できたりする。
なので、ポイントを生み出す方法を知っているというのは、人によっては非常に役立つ。
中でも手軽で、労力とのコスパが優れているのは「ポイントを買う」ことだ。本来であれば何かのオマケであるポイントを、お金を出して買う。いっけん非合理的に見えるが、これまで紹介した例を見てみると、必ずしもムダではないことがわかってもらえると思う。
「ポイントを買う」のにもさまざまな方法があるが、最も手軽でオススメなのが、Amebaの運営するサイト「ドットマネーモール」を利用することだ。
このサイトでは、サービスの新規登録や資料請求など、特定のアクションを行うと「ドットマネー」という独自のポイントが付与される。この「ドットマネー」はLINEポイントやTポイント、楽天ポイントといった定番ポイントから、PayPalやQuoカードPayといった玄人好みのポイントまで自由に交換ができる。つまり、ドットマネーを持っていればたいていのポイントにロンダリングできてしまうのだ。
入会タイミングは「いつでもOK」ではない
では、どうやってポイントを買うのか。スマートフォン版のドットマネーモールへアクセスし、『広告サービス』のタブへ移動すると、4~5万マネーと、非常に高額のドットマネーがもらえる案件が並んでいるはずだ。
もちろんこれは、単なる無料登録ではない。これらの高額ポイントをもらうための条件は、ズバリ『有料会員登録』。
5万マネーをもらうためには、月額5万5000円(!)の有料登録を行う必要がある。つまり、「5万5000円を払えば、5万ポイントが手に入る」ということになる。この場合だとレートは90%だが、曜日や日付によってレートが変動するため、なるべく95%以上のときに登録したい。月初や月末、休み明けのときなどがレートがよくなる傾向にあるため、こまめにチェックしておくといいだろう。
もちろん、求められるのは月額制有料サイトなので、ポイントの付与を見届けたらすぐに退会しないといけない。うっかり月をまたいでしまうと大赤字になる。ポイントが付与されても、退会するまで気を抜かずに接したほうがいいだろう。
ポイントを「購入」し、激安航空券をゲット
めでたくポイントを入手したら、あとはどうドットマネーを使うのも自由だ。仮に5万5000円を支払って、5万ポイントを手に入れていたとする。
これをTポイントに変換して、ウェルシアで使えば5万5000円の支払いで7万5000円分の買い物ができることになる。Pontaポイントに変換して、お試し引換券で10万円分のお菓子やジュースをもらうのも悪くない。1~2年は楽しいローソンライフが送れるだろう。
だが、このポイント変換が最も効力を発揮するのは、やはりマイルだと思われる。現状、100ドットマネーは70ANAマイルに変換は理論上可能だ。そのため、5万ドットマネーがあればANAの3万5000マイルになる。ローシーズンの東京→大阪や、大阪→宮崎などのルートであれば、たった5万円で3.5往復できてしまう。
しかし、ドットマネーをANAマイルに直接変換してしまうと、300ドットマネーで85マイルの交換レートのため、かなり割高となってしまう。そのため、複雑なルートでドットマネーをマイルへロンダリングしなければならないのだ。
ではどうすればいいのか。特別にお教えしますよ。
まず、手に入れた5万ドットマネーをそのままTポイントに変換する。交換レートは等価交換なので、5万Tポイントになる。
次にこのTポイントを、Tポイント公式サイトからJR九州のポイント『JRキューポ』へ交換する。ここでもレートは等価なので、5万Tポイントが5万JRキューポになる。