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ネットフリックスを「半額で見る」ことは本当に可能なのか

止まらない円安と値上げが国民を苦しめる

日本円の円安が深刻なペースで進行している。3月頭に1ドル115円だった為替は、それから2か月足らずで130円を突破。20年ぶりの安値水準によって原材料費が高騰したことなどを背景に、キッコーマンの手掛ける「デルモンテ」のトマトケチャップや、明治の手掛けるアイスクリームや冷凍食品などが値上げを余儀なくされている。…ということは、投資家の方々にはいまさら語るまでもないことだ。

食品などと同じく「YouTube Premium」や「Netflix」、「Spotify」などのサブスクリプションサービスは、世界各国で同一のサービスが提供されているが、その価格は国ごとによって異なる。

たとえば「YouTube Premium」は日本においては月額1180円で提供されているが、アメリカ国内においては月額11.99ドルで提供されている。1ドル130円で計算をすると、およそ1558円ということになるから、日本よりも割高だといえる。逆に言えば、円高が進み1ドルが90円や80円になったとしたら、アメリカに行ったついでにサブスクリプションに登録した方が割安、ということになる。とはいっても、1~2割のレンジの話であり、大幅に価格が変わるというものでもない。

海外にいるフリをするのは、難しくない

では、インドやフィリピン、ブラジルのように日本よりも所得水準が低い国はどうだろうか? VPNを使って調べてみた。

VPNとは、バーチャル・プライベート・ネットワークの略称で、仮想の回線上でデータをやりとりするサービスのことを指す。インターネット上の「目的地」にアクセスする中継地点としてVPNを経由することで、通信が暗号化されるうえに、IPアドレスなどの個人を特定するのにつながる情報も秘匿ができるため、セキュリティの向上に効果のあるツールだ。

たとえば、あなたが自宅のPCから「みんかぶ」へアクセスする際、VPNを通さずにアクセスすると、みんかぶ側からは「ああ、●●からのアクセスなんだな」ということが容易にわかる。しかし、ここで東京都台東区にある「山野ハウス」というVPNを経由して「みんかぶ」へアクセスすると、「みんかぶ」は「東京都台東区の山野さんがアクセスしてきたな」ということしか読み取れない。あなたのプライバシーは守られるというわけだ。…実際には「みんかぶ」が悪意を持っているわけではないし、自宅PCからVPN接続が必要になるケースは少ないが、フリーWIFIなどからアクセスする際には有用なことがあるだろう。

…そして、このVPNサーバーが東京都台東区ではなく、インドやフィリピンにあったら?

そう、サイト側からは「外国からのアクセス」に見えるわけだ。

VPNサービスを提供する業者は多数あり、多くの業者が世界各国のサーバーを用意している。そのため、日本にいながらにして海外からのアクセスに見せることは簡単にできる(もちろん、海外にいる際に日本からのアクセスのように見せかけることも可能だ)。今回はVPNサービスのひとつ「NordVPN」を利用した。利用料は月1370円。2年払いであれば月額料金はさらに安くなるため、ハードにVPNを利用する人は長期契約を検討してもいいだろう。今回はPC版を利用したが、スマートフォンアプリも提供されており、こちらも使用感はそこまで変わらない。

使い方はいたってシンプルで、アプリ上から経由したいVPNサーバーの場所を選択し、クリックするだけ。これだけでWEBサイトに対して選択した国からアクセスしているように装うことができる。あとは目当てのサイトにアクセスし、価格を調査するだけだ。

アルゼンチンからのアクセスってことになっている(写真:NordVPNのスクショ)

YouTube Premiumに安く登録できるのか

VPNを使ってアクセスしていくと、物価の安い国においては日本とかなりサブスクリプションの金額に開きがあることがわかった。

例えばトルコであれば、「YouTube Premium」のメンバーシップ料金は16.99トルコリラ。日本円に換算すると、約133円だ。またインドであれば129ルピーなので、約211円ということになる。日本から契約するよりも、かなり安く使えることになる。

逆に、フランスやイタリアなど、日本より物価の高いEU圏では11.99ユーロで、日本円換算すると約1632円となる。日本よりも割高だ。

いくつかの国で検証を行った結果、最も安いのはアルゼンチンからの119アルゼンチンペソということがわかった。日本円に換算すると、なんと126円。日本のおよそ10分の1だ。しかも登録時には2か月の無料体験まで案内されてしまった。

119アルゼンチンペソになった(写真:YouTubeのスクショ)

…こうなってくると、気になるのは「実際に登録ができるのか」だ。もし本当に月額126円で登録できるのであれば、日本でサブスクリプション登録をするよりも年間1万2000円以上お得になってしまう。

実際に「やっている」という男に出会った

しかし、登録時に住所の入力が必要になるため、(虚偽の情報を入れない限り)アルゼンチン在住の人以外は登録することが難しいだろう。もはやここまでか……。

個人的な趣味でこんな調査をして、現実を思い知らされ落胆してしまった私。そんな調査をしたことも忘れかけてしまった中、私は「実際に海外のYouTube Premiumを利用している」という都内に住む男にたまたま出会ってしまった。

「一体どうやっているのか」。私は、前のめりになりに、男に聞いた。すると男は悪びれる様子もなく、その手口を説明しだした。「簡単ですよ」。

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