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「働き方改革の結果、あなたはいりません」…チャットGPTの猛威で人材市場大混乱。人事プロ「もう食えなくなる職業10」

 AI(人工知能)が仕事を奪うと叫ばれて久しいが、ここ数カ月でかなり現実味を帯びてきた。チャットGPTの登場に国までも対応に追われている。プレミアム特集「人生大逆転の学び直し大全」第4回では、人事ジャーナリスト溝上憲文氏がすでに消えた仕事、今後いらなくなる仕事を語る。

目次

2013年に発表された10年後になくなる職業の答え合わせ

 対話型AIを活用したインターネット検索サービス「ChatGPT(チャットGPT)」が大きな話題になっている。質問を書き込むと、瞬時に必要な情報を導き出し、複雑な計算やプログラミングまでやってのける。しかも文章能力も完璧だ。この技術の進化で最も怖いのは、間違いなく今までの人間の仕事の一部ないし全部を奪っていく可能性が高いことだ。

 もちろんAIの進化で仕事が奪われる事態は、以前から想定されていた。最初に指摘したのは、英オックスフォード大学のカール・ベネディクト・フレイとマイケル・A・オズボーンの2人が2013年に出した論文だった。10~20年以内に米国の労働人口の47%がAI等の機械に代替されるリスクが70%以上と発表し、世界を驚かせた。

 あれから10年が経過した。同論文では10年後になくなる仕事として、①一般事務、②銀行員、③警備員、④建築作業員、⑤スーパー・コンビニの店員――などを挙げていた。

 建築作業員はなくなるどころか、深刻な人手不足の状況にある。スーパー・コンビニ店員もキャッシュレス化やセルフレジが普及し、省力化が進んだものの、店員が完全にいなくなったわけではない。予想は外れたといえそうだが、一般事務や銀行員の仕事は確実に減少している。

銀行員の仕事を「事務ロボット」がどんどん奪っている

 その仕事を代替するのが、AIとマシンラーニング(ML、機械学習)を活用し、人間が担っていた定型作業をコンピュータに処理させて自動化する “事務ロボット” のRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)だ。ホワイトカラーの定型業務を次々と代替し、日本では金融・保険業界に始まり、今では多くの企業で導入が進んでいる。すでにメガバンクは事務作業の大幅な軽減による人員削減と並行して、店舗の統廃合も進んでいる。保険会社も一般事務の社員を営業部門に配属するなど、一般事務の仕事もなくなりつつある。

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