高層ビル建設に反対する「神宮再開発反対派」のドンは、なぜ「歴史的庭園近くの超高層ビルの21階」に会社を置くのか…不都合な真実「緑はむしろ増える」

元プレジデント編集長で作家の小倉健一氏は「明治神宮外苑再開発に反対している人たちは、再開発で緑が増える点を無視して、理屈ではなく感情的に反対している」と指摘するーー。
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「鉄道員(ぽっぽや)」の原作者、浅田次郎も神宮外苑再開発反対派に
明治神宮外苑の再開発を巡って、またしても文芸畑から反対論がでている。今回は、作家の浅田次郎氏だ。高倉健主演の映画「鉄道員(ぽっぽや)」の原作者である。有名作家としては、村上春樹氏、椎名誠氏についでの表明となる。
信濃毎日新聞(9月28日)によれば、東京・明治神宮外苑の再開発事業について「(外苑の)出自を考えれば日本人全部、少なくとも東京都民のもの。勝手なことをやって今のお金もうけにかえるのは間違いだ」と述べ、外苑一帯について「自分のふるさとの風景。花鳥風月を持たなかった私たちの、わずかな思い出の場所」「あれだけの緑がなければ、小説家になっていなかったかもしれない」と述べた。<講演終了後、浅田さんは信濃毎日新聞の取材に対して「東京の重要な緑地をつぶしてなぜ高層ビルを建てるのか」と訴え、「言論の場で書けるところ、言えるところでは言っていく」と、反対運動を続けていく姿勢を示した>(同紙)という。
神宮外苑再開発で緑がなくなるのは事実誤認。逆に緑は増える
パッと読んだだけで事実誤認のオンパレードだが、浅田氏の勉強不足を嘆いてもしょうがないだろう。反対派による「再開発で緑がなくなる」というプロパガンダが、全国的に広がってしまっているためだ。