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アメリカ「再度の物価高上昇リスク」の震源地とは…米国の歴史的インフレはいつまで続くのか、何が終わらせるのか、日本はどうなるのか

YS

 米国の10月の消費者物価指数(CPI)は市場予想を下回り、「すわ利上げ終了か」との観測も広がった。しかし、元銀行員でドル円動向の情報を発信しているYS氏は「多くの人は物事の表面しかみていない」と話す。日本人が認識すべき、“米国のいま”についてうかがった。 

目次

「CPI下落でインフレ終了」は早計

 米国は依然として、不透明な経済状況の中にあります。米連邦準備理事会(FRB)は2022年3月に利上げを開始し、その後フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を5.25-5.50%まで引き上げました。 

 ただ10月末に開かれた連邦公開市場委員会では、2会合連続で金利を据え置きました。このことから、「年明け早々にも利下げに向かうのでは」といった声も聞かれるようになりました。

 さらにこの観測を後押ししたのが、11月に発表された米消費者物価指数(CPI)です。10月分のCPIは前年同月比の3.2%の上昇となったものの、前月の3.7%よりも縮小する結果となりました。これは市場予想よりも下回る数字です。

 確かに、CPIの下落は利上げ終了に向けた力強いサインとなることは事実です。しかし、今回の数字だけで「利上げ局面終了」と考えるのは早計でしょう。

 CPIと一口にいっても、その領域は「エネルギー」や「食品」、「サービス」などにわかれています。今回のCPIの伸び率の鈍化に大きく寄与したのは、エネルギー価格の下落です。

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この記事の著者
YS

個人投資家。元銀行マン。銀行を退職し、27歳からはじめたFXでトレードを重ね、4年後の31歳で資産1億円を達成。現在は米国株投資をベースにFXを活用する形で資産を積み上げている。ブログ「YSのドル円観測日記」を運営している。(X:@yys87495867)

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