「恥を知れ!」と居眠り議員に叱咤して話題の41歳・安芸高田市長「道路を『自分が作った』と自慢する政治家は嘘つきだ」
安芸高田市長・石丸伸二氏は、市長選挙の立候補以来、「市政の刷新」と「政治の分かる化」を掲げてきた。この政治姿勢は、市議会において大きな軋轢を生むことになる。安芸高田市議会の本会議中に、市議会議員が居眠りをしていたことについて「いびきをかいて、ゆうに30分は居眠りする議員が1名」とX(旧・Twitter)上で指摘、この投稿に、市議会の一部勢力が激怒。非公開の協議会において「数名から、議会の批判をするな、選挙前に騒ぐな、事情を補足してやれ、敵に回すなら政策に反対するぞと、説得?恫喝?あり」(石丸氏のXを通した証言)という発言があったのだという。
作家の小倉健一氏が石丸氏に、議会との対立について聞いた。連載「孤高のリーダー 元アナリスト市長の安芸高田戦記」全11回の2回目。
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「俺が国にお願いをしてきたから、この道路ができたのだ」はあり得ない
ーーいわゆる地元の陳情や要望を国政や霞ヶ関のある中央官庁へと届け、補助金をもらうことが仕事だと信じている首長も多いようです。しかし、赤字を垂れ流す飛行場や立派な農道をつくって、地域が発展するとは到底思えません。
石丸市長
「俺が国にお願いをしてきたから、この道路ができたのだ」と、いろいろな事実を無視して短絡的に、自分の手柄のように主張する政治家が後をたちません。しかし、実際にそんなことはありえないのです。ああいう発言は、首長、政治家たちのポジショントークなのです。むしろ、すでに(安芸高田市と隣接する)三次市から広島市へと、安芸高田市を通る道路の計画がすでにあって、そろそろ安芸高田市の順番だというとタイミングを見計らって、陳情や要望だといって国交省や政治家のもとへ行って「来年、再来年あたりが、道路ができるタイミングと思われますのでぜひともよろしくお願いします」という。このお願いにいった行為は、計画とは全く関係がないのだが、計画通り、来年、再来年に道路ができると、「ほら、おれがお願いしにいった通りに、道路ができた」と自分の手柄にするようなことがまかり通ってきた訳です。
政治家のほとんどは、これをやっているだけです。