竹中平蔵「中小サービス業の倒産件数増える」「世界がリーマンクラスの不況に突入」「岸田増税は逆効果」
マスコミがなぜか報道しないコアコア物価指数の上昇
総務省が発表した10月の消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)は3.6%の上昇でした。これは40年ぶりに高い数字です。しかしアメリカの8~9%など、世界が経験しているインフレに比べるとまだ低い数字です。
この最大の要因は原材料価格の要因ですが、もう一つは円安です。円安によって食料品が値上げラッシュになっています。生鮮品を除く食料品が6%上がっており、これが実態として「ものの値段が高いなぁ」という国民の肌感覚につながっているのでしょう。
私が好きな食べ物であるハンバーガーは18%上がり、アンパンが14%上がっています。生活に直結する電気・ガスもそれぞれ約20%も上がっており、たしかに大きな負担として国民生活にのしかかっています。
さて物価指数は3.6%の上昇ですが、日銀が景気判断するときに使うのは生鮮食品とエネルギーを除くコアコア物価指数です。このコアコア物価指数の10月の上昇率は2.5%です。これ、実は大きなニュースなのですが、あまり報道されていないことに驚きを隠せません。
故・安倍晋三元総理の悲願達成がついに見えた
アベノミクスの第一の矢、大胆な金融政策の狙いはデフレマインドを払拭し、2%の物価安定目標を実現することでしたので、日銀の黒田東彦総裁、そして亡き安倍晋三元首相の悲願達成が視野に入ってきたことになります。