中国共産党が「コピー複合機」で日本に戦争をしかけてきた…米中戦争、どう隣人と付き合うべきか

全く意外ではなかったペロシ米下院議長の訪台
8月2~3日に、アメリカのペロシ米下院議長が、台湾を電撃訪問しました。
ロシアによるウクライナ侵攻以来、次は中国による台湾進攻か!という推測が飛び交い、5月に来日したバイデン大統領も、「アメリカは武力をもって台湾を防衛する」と宣言。米中関係の緊張感も増している中の、今回の出来事です。
ペロシ下院議員による台湾訪問で、中国感情は逆なでされ、中国サイドは直ちに抗議声明を発表し、台湾海峡を越えて戦闘機を派遣する軍事演習を繰り返すなど、目に見える形で “不快感” 示し続けています。
そんなきな臭い情勢に対して、金融市場はどのように反応したでしょうか。
結果的には、「さほど影響がなかった」というのが現実です。報道ベースの肌感覚と、株式マーケットが受け止めた感覚は、まったく異なっていたと言えるでしょう。
その理由は何なのか。一つには、ロシアがウクライナに侵攻した今年の2月以降、中国による台湾進攻の可能性は常に言われ続けており、市場関係者も心づもりは十分できていたという背景が挙げられるでしょう。いまさら驚きはしない、ということです。
もう一つは、どんなに外交上で米中関係が悪化しようと、実際の武力衝突にはつながりにくいと、市場関係者は見ているからにほかなりません。つまり、今後もどれほど米中関係が悪化しようと、示威行動が見られようと、リアルな軍事衝突が起きない限りは、金融市場に大きな動揺は見られないだろうということです。