デジタル庁関係者「ガバメントクラウドの8割は自治体には不要なもの」…牛耳るアマゾン勢と、マイナのミスは富士通に押し付ける河野太郎

マイナンバー制度をめぐるトラブルが相次ぐ中、現行の健康保険証が12月に廃止される。国はマイナンバーカードに健康保険証の機能をもたせた「マイナ保険証」に一本化させるため、医療機関に最大20万円支給するバラマキまで始めるという。そもそもなぜこのようなゴタゴタが起きているのか。元プレジデント編集長で作家の小倉健一氏が河野太郎氏とデジタル庁の問題点を語るーー。
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別人の住民票が発行されるミスが立て続けに起きた際には開発会社に責任を押し付けた
毎日、毎日、笑い話のような話題でもちきりの河野太郎デジタル大臣。永田町で、麻生派に所属しながら、麻生太郎氏とは距離のある菅義偉陣営にも属し、小泉進次郎氏、石破茂氏などとも距離が近い。本人は器用に立ち回っているつもりなのかもしれないが、説明がつくないこと、責任が自分に及びそうなときは一目散に、ブロック、責任転嫁をつづけている。
そんなに真面目に政治のニュースを追いかけている人も少ないだろうから、テレビの前で、改革派の振りをしていれば格好はついているのであろう。
この人ぐらい、大局観もなく、かといってきめ細やかな配慮もできない人物が、政治家をつづけていられるのは、世襲議員だからなのだろうか。木も見えず、森も見えない。何かにつけて、しゃしゃりでてくるのだが、一向に、物事が前に進んでいない。