平均年収2000万円!超高年収企業キーエンスの驚異的利益率の正体…国内事業が売上高3500億円で頭打ちも海外事業により成長継続か

本稿で紹介している個別銘柄:キーエンス(6861)、ジャストシステム(4686)
かつては知る人ぞ知る企業であったキーエンスだが、国内時価総額第4位となり有名企業の仲間入りを果たしたといえよう。
同社の特徴はメーカーながら非常に高い利益率にある。ただし国内事業は天井を打った形であり、今後の成長を海外に求める状態だ。キーエンスは高い利益率を維持しつつ、海外中心に更なる成長を果たすことができるのか、今後の行方が注目される。みんかぶプレミアム特集「決算書1000本ノック」全12回の第5回。
目次
平均年収2000万円超えの泣く子も黙る優良企業、キーエンス
以前は、大阪本社でセンサーを取り扱うキーエンス、と言われても金融関係者や就職マニアの間での知る人ぞ知る存在でした。しかし今ではキーエンス関連本が何冊も発行され、時価総額が16兆円を超え国内の時価総額第4位(6月27日終値)の有名企業です。
また社員の平均年収が2000万円を超えており、高い給与の企業としても知られるようになりました。なお、かつては「一太郎」、現在は「スマイルゼミ」で知られるジャストシステム<4686>はキーエンスの子会社となっています。
中小企業の工場などではキーエンスのロゴの入った製品を見かける機会が多いものの、一般的にはそれほど馴染みのない同社ですが、業績はどのようになっているのでしょうか?
キーエンスの業績推移…注目すべきは利益率の高さ
キーエンス<6861>の業績は以下の推移を見せています(日本基準)。