石丸伸二氏に早くも寄せられる「オワコン化」の声…番組では識者のツッコミに実力不足が露呈、信者は批判者を大量罵声
7月7日投開票された東京都知事選は過去最多56人が立候補し、ほぼ全裸の女性や動物、候補者以外の人物などのポスターが大量に掲示板に貼られるなど物議を醸した。政見放送でも女性候補がシャツを脱いで肌を露出したり、「ジョーカー」姿の男性が笑い続けたりする模様が流され、驚かれた人々も少なくないだろう。他にも自称「ジャーナリスト」や「YouTuber」による“突撃”、対立候補の選挙活動に集団でヤジ・中傷を続ける行為も相次いだ。
そんな中でもさまざまなサプライズはあった。人工知能(AI)エンジニア会社経営でSF作家の顔を持つ安野貴博氏は、政治未経験ながらも政策や選挙戦略が話題を呼び、4位田母神俊雄氏に次ぐ5位で14万票を獲得した。また2前安芸高田市長の石丸伸二氏を巡っても、3位という下馬評をひっくり返して2位で選挙戦を終えた。
しかし、石丸氏を巡っては選挙後の敗戦インタビューについてさまざまな議論が巻き起こっている。「パワハラ臭がプンプンする」「高圧的な態度はイライラする」「逆質問してマウントをとりあがる人」「まるで子供のよう」といった批判の声がSNSではあがっていた。国際政治アナリストの渡瀬裕哉氏が解説するーー。
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「人物としての新鮮さ」を売り出した選挙戦略
東京都知事選挙で2位となる約165万票を得た石丸伸二氏の求心力が急速に失われつつある。そのきっかけは、7月7日の敗戦記者会見で、アナウンサー、コメンテーター、タレントなどに対して慇懃無礼な態度を示したことだった。実際、石丸氏の態度は極めて軽率なものであったが、その反響が大きくなった理由は、彼の選挙スタイルそのものにあったと言えよう。