進次郎、唯一の実績「超党派UFO議員連盟幹事長に就任」世襲をトップに選び続ける日本&続く増税パレード「何の増税、何のバラマキする?」
自民党総裁選が幕を明け、小泉進次郎議員に注目が集まっている。しかし、国際政治アナリストの渡瀬裕哉氏は「小泉進次郎が総理になっても増税路線が継続するだけ」と警鐘をならす。日本の国民負担率は45%・一体、小泉氏は何を企てていくのか。総裁選緊急企画「増税の王子様」全3回。第3回は増税の王子様、小泉氏がなぜ「増税派」なのかを解説するーー。
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親父のコネでしか働いたことがないボンボンを一国の総理に
自民党総裁選挙、立候補者の顔ぶれが揃ったが、有力候補者には世襲候補者も存在している。その代表格が増税王子こと小泉進次郎氏だ。
小泉進次郎氏には「世襲であること」以外に自民党総裁に推される理由はない。他候補者と比べて、学歴・職歴・実績等の全ての面で劣るが、「父親が長期政権を築いた総理大臣であった」という要素だけが他の候補者よりも優れている点だ。実際、マトモな職歴すらほぼなく、客観的に優れた要素すらない中で、総裁候補者として名前が挙がったことで自ら立候補する厚顔無恥さに驚嘆する。まさに、世襲政治家を理由もなく妄信する超高齢社会の堕落した民主主義国家の申し子とも言えるだろう。
およそG20を見回しても、王政のサウジアラビアを除けば、世襲であることを主な理由として一国のトップを担っているのは、カナダのトルドー首相くらいだ。そして、そのトルドー首相ですら、最低限の職歴としてフランス語と数学の学校教師をやっていたことがある。小泉進次郎氏のように親父のコネでしか働いたことがないボンボンをそのまま政治家にした上に、一国の総理にしようとしている異常な国など先進国には存在しない。
農協改革に失敗し、環境大臣としてレジ袋を有料化
小泉進次郎氏の総裁選挙記者会見で「知性」を問う質問をして返り討ちにあった記者がいたが、そのような抽象的な基準ではなく、客観的に確認できる要素を並べれば、「小泉進次郎氏には世界の他指導者と渡り合える職歴・政治歴・実績が全くない」ことは確かなことだ。相手は習近平、プーチン、マクロン、もしかしたらトランプなどだが、本当に互角に肩を並べられるのか。あり得ないだろう。
仮に、国会議員としての経歴から小泉進次郎氏の歩みを辿るなら、自民党の農林水産部会長として農協改革に失敗し、環境大臣としてレジ袋を有料化したくらいだ。当選回数に合わせて、党の部会や国対で役職に就いたことはあるものの、最近の目立った動きでは、超党派のUFO議員連盟幹事長に就任したくらいだろう(一応、未確認飛行物体は安全保障上の問題ではある)。
何ら重責を担ったことがない人物
最弱省庁の一つである環境省の大臣を抜擢人事で務めただけで、官房長官、財務大臣、経済産業大臣、総務大臣、外務大臣、防衛大臣、経済安保担当大臣すらやったこともない、与党に所属しながらも政権側の人間として何ら重責を担ったことがない人物でしかない。
小泉進次郎氏が自民党総裁選挙で打ち出している目玉政策は夫婦別姓である。それを打ち出す動機が判然としない上、自らが父親の家系と苗字に依存した存在であることを忘れたかのような主張がシュールだ。小泉氏が強調しているその他に政策には労働法制やライドシェアに関する規制改革などがある。彼は自分自身が世襲政治家でマトモに職歴すらない人間であるにも関わらず、解雇規制緩和やライドシェアなどの「働き方・稼ぎ方」を語ることに矛盾を覚えないのか。傲岸不遜ぶりに呆れる。
最近では、追加政策として高齢者・低所得者向けの物価対策でバラマキを約束したようだが、それらは彼が容認する防衛増税などによって後々回収されていくようになるだろう。バラマキ&回収の途中で政府の中抜きが入るだけであり、国民に寄生していきていた世襲のボンボンらしい政策である。