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資産防衛には個人向け国債という選択肢も…個人が国債を買うなら何を買えばよいのか?

 手堅い資産運用先として国債という選択肢がある。しかし国債市場は機関投資家中心であり、個人投資家には若干敷居の高い存在だ。ただし銀行預金よりも高い利息収入が得られ、元本返済の可能性も高い。国債について、個人で投資する際の選択肢などを紹介する。みんかぶプレミアム特集「資産防衛白書」第7回。

目次

国の借金=国債発行

 政府が社会保険料や防衛費などに投じる資金は、税収でカバーするだけではありません。税収で足りない資金は、債券=国債を発行して投資家から調達しています。政府は投資家から借金をしている状態です。

 戦争に負けて国が消滅などしない限り税収は存在し続けるため、国は資金の貸し手から見ると手堅い存在です。借金である以上、返済がなされないリスクもあります。しかし日米など先進国が発行する国債は、ほぼ期日通りの返済や利払いがなされます。

資産防衛には個人向け国債という選択肢も

 資産運用=リスクある金融商品への投資、というイメージもありますが、ローリスクの金融商品への投資も立派な資産運用です。

 ローリスクの金融商品の代表的存在としては、個人向け国債があります。個人向け国債は、銀行や郵便局そしてネットでも1万円からいつでも購入可能です。

 利回りは2024年10月発行分で10年変動0.57%、5年固定0.46%、3年固定0.34%(いずれも税引前)であり、決して高いとはいえません。しかし、それでも半年毎に利子を受け取ることができます。利子が得られて元本割れの心配もほとんどないため、個人向け国債は投資初心者にはオススメの資産防衛型の金融商品です。

為替リスクを許容できれば米国債という選択肢も

 国債を発行しているのは日本だけではありません。米国も国債(米国債)を発行していますし、ユーロ加盟国もユーロ建てで各国が国債を発行しています。

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この記事の著者
石井僚一

金融・投資ライター 大手証券グループ投資会社への勤務を経て、個人投資家・ライターに。株式や為替の関連記事、IPO関連記事、資産運用記事などを執筆中。ブックライティングやインタビューも手掛けている。 Twitter:@writerIshii

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