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今年も続く「令和のコメ騒動」に転売ヤーは「コメ売ります!」…4月からはガス電気値上がり必須に絶望

(c) AdobeStock

 コメ価格の高止まりが国民生活に打撃を与え続ける中、石破茂政権は3月10日から政府備蓄米の放出に向け15万トンの入札を実施する。ただ、政府が“禁じ手”とする備蓄米放出の公表後も価格は下がらず、前年同期に比べ2倍近い高騰が続く。なぜ店頭価格は上昇傾向が止まらないのか。経済アナリストの佐藤健太氏は「裏に溜め込んでいる業者を焦らせない限り、表にコメは出てこない。石破政権の対応は『too late, too little』だ」と指弾するーー。

目次

コメの価格は7週連続で値上がり

「備蓄米の放出がどのくらい価格に影響を与えるかはわからない。市場の状態を見ながら生産者も判断する部分があるのではないか」

 江藤拓農林水産相は2月28日の記者会見で、今後の動向を注視する考えを示した。ただ、放出公表後のコメの価格を見ると、全国にあるスーパーの平均販売価格(2月10~16日)は5キロあたり3892円と7週連続で値上がりしている。実に前年同期比1.9倍になっているのだ。

 総務省が発表した東京23区の消費者物価指数(2月)によれば、「米類」は77.5%も上昇し、上昇率は5カ月連続で過去最大を更新している。野菜や果物の価格も上昇しており、「キャベツ」は92.4%、「ブロッコリー」は62.3%も値上がりしている。もはや、政府の目算通りに推移していないことは明らかだろう。

JAよりも高価格で生産者から買い取るなど流通経路

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この記事の著者
佐藤健太

ライフプランのFP相談サービス『マネーセージ』(https://moneysage.jp)執行役員(CMO)。心理カウンセラー・デジタル×教育アナリスト。社会問題から政治・経済まで幅広いテーマでソーシャルリスニングも用いた分析を行い、各種コンサルティングも担う。様々なメディアでコラムニストとしても活躍している

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