なぜだ?30代の支持率で自民が国民民主、れいわに負ける…“減税”を求める若者の声を「無視」自民・立民”オールドパーティ”

高額療養費制度をめぐる対応で石破茂政権が右往左往する中、れいわ新選組や国民民主党が若年層に響いている。自民党は政党支持率でトップに立つものの、高齢層の依存体質から抜け出せていない。一方、れいわ新選組の山本太郎代表や国民民主の玉木雄一郎代表は18歳から30代で支持を拡大する。なぜ彼らは若者に人気なのか。選挙分析に定評がある経済アナリストの佐藤健太氏が分析するーー。
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れいわ新選組の「発信力」が現役世代に響いている
2月26日、日経新聞の世論調査(2月21~23日)が永田町に衝撃を与えた。「れいわ、現役世代が支持 国民民主は30代で自民超え」と題した記事で、れいわ新選組の政党支持率が6%に伸び、日本維新の会と4位タイで並んだという内容だ。昨年10月の総選挙後は3~4%で推移しており、すでに「倍増」の勢いを見せる。今夏の参院選投票先としては8%で維新(7%)を上回る状況だ。
れいわ支持者は18~39歳と40~50代の「現役世代」に多い。先の総選挙で公示前の3議席から3倍増となったとはいえ、少数野党にすぎないため国会における「発言力」は低いが、山本代表を中心とする「発信力」は着実に若年層に響いていると言える。