これから「配当利回りが改善する」銘柄の見極め方…高配当株の達人がこっそり語る「買うべき株」の3つの条件

リーマンショックでの失敗を機に、配当株を中心とした投資手法を確立した投資家・配当太郎氏。今年2月に出版した初の著書『年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資』(クロスメディアパブリッシング)もSNSで評判となり、早くも5万部を突破。日経平均がバブル後最高値を更新し、日本株も注目を集めているなか、「配当株投資なら無謀な株の売り買いをせずに、充分な恩恵を受けることができる」という。今回は増配を続けてくれる高配当株や、買ってはいけない株の見分け方について話を聞いた――。(連続インタビュー第2回)
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ウォーレン・バフェットが日本の総合商社5社への投資に積極的な理由
私は「配当金」によって利益を得る「配当株投資」という投資スタイルを20年近く続けていますが、そのなかの人気銘柄に総合商社があります。なかでも最大手の三菱商事や、3位の伊藤忠商事は、それぞれ2024年3月期の予想1株配当が200円、160円という高配当銘柄として知られています。
総合商社に限らず、過去10年の業績をチェックして、問題なく成長しているのであれば、もっともっと株価が上がる可能性もあります。三菱商事も、伊藤忠商事も資金に余裕があるのならすぐにでも買っても良い。大事なのは、過去1~2年の値動きにとらわれないことです。
たとえ株価が高騰していたとしても、業績が伸びているのに連動して高騰しているのは健全な成長です。ちょっと高い値段で購入しても高値掴みになることは少ないでしょう。もちろん、なかには業績が伸びていないのに、株価が高騰している企業もありますが、そういった企業は決算短信などをチェックして、実態が伴った株高かどうかを確認すれば避けることができます。