累積利益6億円の個人投資家がたどり着いた「株で一番重要なこと」 …どんなに儲かっても管理できる銘柄数は決まっている

40万円を元手に投資を始め、累積資産を6億円弱まで伸ばした個人投資家のかぶ1000氏。そんなかぶ1000氏は、「お金だけが目的で株投資をしているわけではない」と話す。株投資を行ううえであるべきスタンスや、いま注目している銘柄についてうかがった。
一番重要な「株の順序」
僕は1988年に株を始め、2005年に3000万円、2011年に1億円、2015年に3億円を突破し、いまは累積利益が6億円に到達しました。僕はかなり臆病な性格ですし、もし大きく負けてしまえば専業投資家ですから生活に支障が出てきます。そうなればかみさんにも怒られますし(笑)、安全性を最優先にしてここまで来たと思います。
僕は信用取引もほとんどやりません。なので、信用取引を積極的に活用して僕よりももっと稼いでいる人も周りに大勢います。でも、僕は現状に満足しています。
ここまで来るまでの道のりでは、苦しい時期もありました。それでも続けてこられたのは、ひとえに「株が好きだから」以外にありません。もし株をお金儲けのためだけにやっていたとしたら、きっとどこかの局面で退場してしまっていたことでしょう。
お金を儲ける手段は株以外にもあります。FXでも仮想通貨でもいいですし、自分で起業してもいいでしょう。お金のためだけに行う投資は、僕はあまりお勧めできません。
株をやるからには、長く続けることが大事だと思っています。それなのに投資がストレスになってしまうと、まず長続きしません。これはダイエットと同じです。世の中にはいろいろなダイエットのやり方がありますが、急激なダイエットはしんどいですし、自分に合うものと合わないものがありますよね。これは試行錯誤していくうちに実感としてわかってくるものだと思います。
あなたの人生にはいくら必要?
株を始める前に、「自分の人生に一体いくらのお金が必要なのか」は把握しておくべきだと思います。目標金額が決まれば、そこからどれくらいの元手でどの程度の運用成績を収めればいいかがわかります。