カリスマトレーダーテスタ、日経平均過去最高に「日本人として嬉しい」個人としても総利益100億突破…一方で「今晩と明日晩で全然違う見方になる可能性も」

2月22日、日経平均株価の史上最高値が更新された。この状況に100億円トレーダーのテスタ氏は「日本人として嬉しい」と語る。みんかぶプレミアム特集「祝・日経平均最高更新」第2回ーー。
目次
「ここからがスタートだ」という希望
――本日(2024年2月22日)、日経平均株価が過去最高を更新しました。
日本人として嬉しく思います。バブルが崩壊して、投資家を含む多くの日本人は大変な経験をしてきました。私は子どもだったので、大人になってからわかりましたが、私の両親はバブル崩壊直前に家を買っていました。その後は土地の値崩れなどに苦しんだであろうと想像します。そこで両親だけでなく、日本人はあきらめず、ふんばり、今日まで経済を回してきました。繰り返しになりますが、本当にうれしく思います。とても感慨深いです。
市場を見る投資家としてもこれまで、日経平均が高値を更新したところで「バブル後最高」という枕詞が常についてまわりました。それが「もうなくなった」ということに、希望というか、「ここからがスタートだ」という気持ちにもなりました。
今となっては日経平均はただの数字だけしかなかった
――そもそもなぜ、日経平均は30年以上の時を経て更新されたのでしょうか。
最高を更新して嬉しいという感情がある一方で、今となっては日経平均はただの数字だけでしかなかったとも思っています。日経平均を構成する225社も当時から入れ替わっています。為替や物価も違うので、日経平均が過去最高を更新したからといって当時と比べ景気がいいのか、悪いのかなどはなかなか言えないと思います。
ただ直近でみれば、新型コロナウイルスのパンデミックあけの景気回復や、アメリカ株の好調、とくに半導体関連の高騰が押し上げていたとみています。その一方で成長株はあまり上がっていなかったりします。日経平均が高値を更新したからといって、景気全体がよくなっているとはいえないのではないでしょうか。
好景気とはあとから振り返ってみて感じるもの
――この株高は実体経済を反映していないのでしょうか。
バブルのときよりも今は全体のPERは低く、そういう意味ではバブル時ほど実態経済とかけ離れていないのでは、と感じています。一方でPERが低いということは「日本に将来性がない」とみられている、という見方もできます。
いずれにせよ、バブルの時も好景気をリアルタイムで実感していた人は少なかったといいます。一部のセクターとかが好調でも、逆に常によくないセクターも存在するわけですから。
株だけをやっている人じゃなければ、株高だから一気に給料があがるということもないわけですし、日経平均が半分になったところで給料が半分に下がるわけでもないでしょう。
あとで振り返ってみて「あの時は平均よりよかった」と思うのであって、好景気といっても、それを強く感じられているのは常に一部の人だけなのかもとも思います。
個人として総利益100億円突破
――個人では投資家として総利益が100億円突破したとSNSで発信されていました。