「国は介入を」ソーセージ質問の覚悟!望月衣塑子記者が再び怒る「4月ジャニーズ大復活」の詳細…事務所に迎合続ける民報、AERAへの疑問

生中継で、「陰部」「ソーセージ」というワードが飛び出す……。 故ジャニー喜多川氏による性加害問題を巡るジャニーズ事務所(当時)が開いた記者会見で、東京新聞の望月衣塑子記者は覚悟を示すために、あえて使った言葉だ。「どこかジャニーズを擁護しようとしている芸能記者や一部のスポーツ記者たちを観て、私は『本気でいくしかない』とその時心に決めました。女性である自分だからこそ、批判されても具体的な言葉をあえて使うことで本音を引きだそうと思い、発言しました」。そう振り返る。
その後性加害問題は芸能界に大再編を巻き起こした。テレビ局、出版社はこぞって旧ジャニーズ事務所所属タレントの起用を控えていたが、最近になって流れが変わってきた。望月氏は「被害者への補償が全然進んでいないにも関わらず、多くのマスメディアはジャニー喜多川氏の性加害をなかったことにしようとしていないか」と警鐘を鳴らす。また「国がこの問題に介入するべきだ」とも主張している。「みんかぶプレミアム特集「日本・世界経済こう変わる」第3回。
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旧ジャニーズ事務所の問題は全然良い方向に向かっていない
――望月さんはジャニーズ問題に関して事務所やタレントを起用してきたメディアに厳しく報じてきました。例えば、記者会見にて、あえて「ソーセージ」という言葉を使って、この問題に対する圧倒的覚悟を見せてきました。それによって、問題はいい方向にむかっていると思いますか。
全然良い方向に向かっていません。PR業界関係者の話では、4月の改変移行、スタートエンターテイメント(旧ジャニーズ事務所の「スマイルアップ」からマネジメント業務を引き継いだ会社)所属のタレントのテレビやCMでの起用が戻ってくるといいます。関係者は「過去に何事もなかったのようになるような気配。それはそれで恐い」と言います。
木村拓哉氏の主演ドラマBelieve-君にかける橋-』(テレビ朝日系)も4月から放送されることが決まりました。このドラマはテレビ朝日の開局65周年を記念してつくれるもので、早河洋会長は元より、局としてかなり力を入れています。
NHK・テレ東は4月以降も契約を見合わせているが、TBSでは活躍の場が増えそう
日本テレビの福田博之専務は記者会見で、スマイルアップが人権デュー・デリジェンスの観点から、それなりに被害者に対する対応に進展がみられる、という旨の発言をしています。また、日テレは、4月の番組改編以降は、新規の起用を検討できるとしました。テレビ朝日は、今後の起用について「当初からタレントに問題があるとは認識していない」とし、「これまで通り企画内容を踏まえ、その都度総合的に判断してキャスティングしている」としています。