日本を救う!竹中平蔵“ドリーム内閣”最強布陣「河野官房長官、小泉幹事長、木原政調会長に、石破、平、小林の名も」…静岡知事選で期待する「ダークホース」とは

竹中平蔵氏は自民党の不記載問題について一貫して「日本に政党法がない」ことを根本原因に挙げてきた。今回の自民党内での処分は厳しいものであったが、それでは何の解決にもならない。岸田首相は今回の処分で自身の支持率回復をはかったのであろうが、竹中氏は「それでは国民の信頼は回復しない」と話す。むしろ、派閥がなくしたからこそ「ドリーム内閣をつくるべきだ」と主張する。その河野官房長官、小泉幹事長などが名を連ねるその最強布陣の中身とはーー。
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自民党39人処分、ことの問題は「日本に政党法がない」こと
自民党は派閥の政治資金問題を巡り、39人の処分を決定しました。安倍派の座長だった塩谷立元文部科学省と安倍派参院トップだった世耕弘成氏などを「離党勧告」、下村博文氏、西村康稔氏、高木毅氏らを「党員資格停止」という厳しい処分を下しました。
これに関して、私はかねてからこの問題は「日本に政党法がない」ことに起因すると指摘してきました。日本には政党のガバナンスを効かせる仕組みがないのです。政治資金の問題にしても、自分たちで自分たちのことを決めているからこそ、穴がたくさん生まれるのです。
政党法を作って、それによってガバナンスがちゃんと効くようにする。そのガバナンスを効かせる一つの手段として現金を配ってはいけない、デジタル決済にしないといけない、といった議論が出てくるわけです。つまり政党法がないという根本原因を解決しないと、この問題は議論してもあまり意味がないのです。
川の水が清すぎると魚は住まないのです
政党法があって、その下で党員の選挙で党の代表を決めるということになっていれば、党員も増えるでしょう。自民党の党員は総裁選で党員票をもっていますが、1票の重みが非常に低いですし、過去には党員投票なしで行われた総裁選もありました。
アメリカでは、党員たちが自分たちで党代表を選んだと実感を持てる仕組みになっています。だから多くの国民が党員になるのです。
また社会に対してはリダンダンシー(冗長性)を持つべきだと主張してきました。川の水が清すぎると魚は住まないのです。悪でもなければ善でもない。そんなグレーゾーンの部分については、ある程度許容することが健全な社会には必要です。