「いま狙っている銘柄3選」を暴露!50万円から資産1億5千万円の“億り人”「現金比率が高く財務体質も悪くない」

本稿で紹介している個別銘柄:日本化学産業(4094)、西部技研(6223)、ハマイ(6497)、OBARA GROUP(6877)
投資歴28年の“億り人”、名古屋の長期投資家(以下:なごちょう)氏。50万円で投資をスタートさせ、現在の資産は1億5千万円を超えている。3回にわたるインタビューのラストは、割安株を探すことを徹底し、資金を投じてきた氏に、現在注目している銘柄を教えてもらった。
目次
世界最大の資産運用会社会長「日本株にはなお上昇余地がある」
――今年は日経平均株価が1989年以来の史上最高値を更新し、高揚感を抱いている投資家も多いと思います。なごちょうさんは、今年の前半はどんな相場だったと感じていますか?
造船銘柄が大きく上がっている印象がありますね。私は造船銘柄の保有数が少ない方ですが、造船系はこれから活況を呈すると思います。また、私としては割安株が無限に上がっていくイメージがあるので、嬉しい相場です。全体的に底上げされているので儲けている人は多いのではないでしょうか。
――今後の株式市場の展望を教えてください。
米国の世界最大の資産運用会社ブラックロックのラリー・フィンク会長が「日本株にはなお上昇余地がある」と発言したように、日本株は米国株に比べると安いので、長期的に見るとまだ上がる可能性は高いと思っています。円安も追い風になると考えていますし、岸田文雄首相も株主還元に積極的な姿勢を見せています。
これは、投資家にとっては間違いなくプラス材料。かつて、PBR(=株価純資産倍率)で見ても割安だったのになかなか株価が上がらなかったのは、日本が投資家に対して厳しい風当たりだったのが原因だったと思います。アベノミクス(2012年12月~20年9月)でも、上値が重い状態の企業が多かったのですが、近年増配する会社なども増えてきた影響もあり、割安だった企業の株価も上がりつつあります。