元三井物産の数億トレーダー「なぜ私はS株を毎日こつこつ買うのか」日経平均、5万、7万と上がる可能性を指摘!でも、”株価暴落して喜ぶ”ワケ

日経平均株価最高値更新もその後大きく反落するなど、乱高下が続く株式市場。そんな中にあって元三井物産社員で投資歴23年の億トレーダー紫宝(しほう)氏は、「どんな相場でも一喜一憂しない」と話す。みんかぶプレミアム「1ドル200円時代のサバイバル」第3回では、相場環境や今後のリスクをどう捉えるべきかについて、紫宝氏にうかがった。
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悪決算も「嬉しいサプライズ」
昨年から比べれば、日経平均株価はまだかなり高値圏にあります。ただ私は前提として、相場はあまり気にしていません。それはじっくりと研究して「長期的に見れば必ずこの企業の業績はよくなるはずだ」と思える銘柄を買うので、株価がどうなろうが10年スパンで保有していることが多いからです。株価に一喜一憂していたら、とても長期保有はできません。
私が実践しているのは、「株価が落ちたときにも上がったときにも喜べる投資手法」です。株価が上がって嬉しいというのはわかりやすいと思います。ですがその企業の価値を信じてさえいれば、株価が下がれば下がるほど安く買い増せるわけですから、やっぱり嬉しいのです。
決算前後で売買する個人投資家も多いと思いますが、私の場合、決算前に売ることはまずありません。すべて持ち越しです。決算を事前に予想することもありませんし、翌朝のニュースを見てはじめて決算内容を知ることもあります。ただたとえ決算内容が悪くて株価が暴落したとしても、その暴落は私にとっては“嬉しいサプライズ”といえます。