心ない言葉の暴力を跳ね除けた羽生結弦は、もう別次元にいる… 「他と平等に扱えというのはわかる。しかし見るがいい」 FaOI2024

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これでいいと思う。「やればできるじゃないか」
まず先に書いておく。
「FaOI、やればできるじゃないか」と。
これでいいと思う。「やればできるじゃないか」――偉そうかもしれないが私だって観客のひとり、これくらいは言っていいだろう。
あらゆる興行の難しい時代、プロフィギュアスケーター羽生結弦という「成功しかない」存在が登場したいま、ファンタジー・オン・アイス(FaOI)もまた、以前とは趣を変えたように思う。変えるほかない、と言うべきか。
次々と氷上にフィギュアスケーターの姿。彼らすべてのプログラム、演出――そうした素晴らしい個々の栄光が、感動が私の中に湧き上がる。
まいったな、それにしても、やはり別格だ。
羽生結弦は。
フィギュアスケーターとファンとのお祭り、そのお祭りでこれだけ羽生結弦が楽しそうなら
フィナーレ――それにしても羽生結弦、なんて楽しそうなんだろう。無邪気にはしゃぎ、笑い、みんなと共にある。FaOIはフィギュアスケーターとファンとのお祭り、そのお祭りでこれだけ羽生結弦が楽しそうなら、それだけで十分だ。