5年生は歴史漫画を読みなさい…中学受験勉強、攻略ガイド「この学年は体格差の影響が出る」親が夏休み前に絶対するべき準備とは

受験家庭にとって「勝負の夏」が始まる。塾での夏期講習が始まり、学校の授業がない時間を受験勉強に充てることができる、まさに「差がつく40日間」の始まりだ。学習の自由度が高いこの期間を親がどう使うかで、子供の志望校・合格校が変わってくる。しかし、その重要さゆえに親が張り切りすぎてしまい、成績が伸びずに失敗する家庭も多いようだ。個別指導塾Growy代表でyoutubeチャンネル「ホンネで中学受験」でも情報発信をしているユウシンさんは、次のように警鐘を鳴らす。
「親が焦ってプレッシャーをかけ続けた結果、夏休み後の成績が振るわず、かえってクラスが下がってしまった子供を何人も見ています」
何をどこまでクリアすればいいのか、どういったポイントと押さえるべきなのか、プロの目から語ってもらった。
短期集中連載「学年別!中受の夏、完全攻略ガイド」第2回は5年生編だーー。
目次
算数の速さ・割合、理科の計算問題といった中学受験の壁と向き合う5年の夏
5年生の夏は4年生に比べて、学習の質・量ともに負荷がかなり上がります。量について言うと、夏期講習の日数が14日程度から20日程度に伸び、1日の授業時間も長くなります。授業時間が伸びると言うことは、復習や宿題に必要な学習時間が増える一方、それらを消化する学習時間が減ることにも繋がります。
また、算数の速さ・割合、理科の計算問題といった中学受験の壁となる単元が5年生の前期に始まっており、これらの復習にも時間を割く必要があります。1問1問、問題の意味を理解しながら式を立てる必要があるため、これらの単元は習得にかなり時間がかかります。
こうした状況の一方で、受験について当事者意識が希薄な子が多いため、親子での認識の差が大きくなりやすい時期でもあります。完璧主義を目指さず、子供と目線を合わせて着実に学習を進めていきましょう。