「これは人種差別だ!」記者会見乱入の元カイロ大副学部長が訴え…日本の皆さんも何か不正だと騒ぐなら、証拠をもってきて

小池百合子都知事の学歴詐称疑惑が新しい展開を迎えている。これまで小池知事がカイロ大学を卒業しているのか否かについて、長い年月にわたって、議論が続いていた。環境大臣時代から小池知事を支えていた元側近で都民ファーストの会の事務総長だった弁護士の小島敏郎氏が「4年前の都知事選前に経歴詐称騒動が噴出した際にカイロ大声明を巡る裏工作に加担した」と告発、刑事告訴に踏み切った。
しかし、その刑事告発をめぐる記者会見場に現れたカイロ大学の元副学部長で、同大の卒業実務にも関わっていたというHAMZA Isam東京国際大学教授(以下、ハムザ教授)が、「卒業証明書は本物です」と証言したのだ。
みんかぶマガジン編集部は、ハムザ教授に乱入した真意と卒業証書に関する見解を聞いた。なお、ハムザ教授は、ネイティブと遜色ないレベルの日本語を話す。また、雑談において、朝日新聞と東京新聞の政治報道における姿勢の違いも理解していた。インタビューは、6月24日午後、埼玉県の本川越駅付近において、日本語で行っている。
ハムザ氏はカイロ大が不正に小池氏を卒業させたと疑惑をかけられていることに「エジプト人差別だ!」と怒りを露にした。連続インタビュー全3回の3回目ーー。
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卒業論文書いていない小池百合子…「そもそもそういう制度がない」

ーー小池知事のカイロ留学時代の同居人である北原百代氏が、小池知事が「カイロ大学を卒業していません」と告発しています。
(ハムザ教授)
カイロ大学と関係のない北原さんによる告発は、小島敏郎さんもそうですが、証拠が何も出ていない。ケース(裁判や事件の意)だったら却下です。
ーー卒業論文について教えてください。小池知事はカイロ大で卒業論文を書いていないようで、それを認めています。卒業論文なしに、カイロ大学は卒業できるのですか。
(ハムザ教授)
カイロ大学に卒業論文の制度は今でもないです。