なぜ東大医学部生は医師にならずに、マッキンゼー、ゴールドマンサックスにいくのか…「それでも医者になる人が選ぶ3つのエリート研修先」

意外と見落としがちだが、医学部に行っても、医師になる以外のルートもある。医師免許を持ちつつ、民間企業で働いたり、起業したりなど、医師以外の職業で輝いている人も多いのだ。
開成高校から東大医学部へ進み、現在、X(旧Twitter)で1.5万人以上のフォロワーを抱えるさぐさぐ氏に、東大医学部を卒業した人たちのキャリアの選択肢を聞いた。この国のトップ頭脳たちは、どんなキャリアを歩むのかーー。みんかぶプレミアム特集「医学部合格 最短・楽勝ルート」第5回。
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東大医学部は、医師にならない人が日本一多い医学部
東大医学部は、医師にならない人が一番多い医学部かもしれません。東大医学部卒の人たちの5割以上は臨床医になり、1割程度は研究医になりますが、その他の人たちは民間企業に就職したり、起業したりと、さまざまなキャリアを歩んでいます。最近では、ベテランちさんのようにYouTuberになる方もいるようです。
起業する人の中には、美容外科医や整形外科医になってから、自分のクリニックを開業するパターンがよく見られますね。もちろん、全く医療とは関係ない分野で起業する人もいます。東大医学部卒の人が作った企業の中には、メドレー(4480)のように、上場した企業もあります。
私の友人の東大医学部卒在学中の人にも、起業している人は何人かいます。一人の知り合いは、スモールビジネスを起業してすぐに売却し、3億円ほどをゲットした後、その3億円で投資を始めて投資家として10億円ほどの年収を得ているようです。
東大医学部には、鉄門倶楽部(通称、鉄門会)と呼ばれる同窓会があります。コロンビア大学に交換留学にきていた私も、ニューヨークにある「鉄門ニューヨーク会」や、ボストンにある「鉄門ボストン会」などに参加させていただきました。そこでいろいろなOB・OGの方々と会ってみると、実にさまざまな職業の方がいることがわかりました。そうした会で、魅力的な仕事の口が紹介されることもあるようです。