金融、ゲーム、音楽。ソニーの本当の稼ぎ頭は何か…事業は広げても利益の横ばいが継続、次の成長エンジンを育てられるか

本稿で紹介している個別銘柄:ソニー(6758)
一時期の低迷を脱してソニーは復活を果たし、現在は半導体銘柄として注目される機会も増えている。半導体からゲーム、音楽まで様々な事業を手掛けるソニーだが、現在の業績はどのような状態なのだろうか?
実は各事業で満遍なく利益が出るようになったものの、利益は横ばい状態が続いている。ソニーは安定期を経て今後どのような成長を目指すのか、その行方が注目される。みんかぶプレミアム特集「決算書1000本ノック」全12回の第6回。
目次
半導体銘柄としても取り上げられることの多くなったソニー
ソニー<ソニーG:6758>は一時期の業績低迷期から復活して、昨今は半導体銘柄としても取り上げられることも多くなりました。そんなソニーの足下の業績はどのような状態なのでしょうか?下記が直近3期の業績推移及び今期の予想です(IFRSを採用)。
- 2022年3月期 売上高9兆9215億円、営業利益1兆2023億円、当期純利益8821億円
- 2023年3月期 売上高10兆9743億円、営業利益1兆3023億円、当期純利益1兆52億円
- 2024年3月期 売上高13兆207億円、営業利益1兆2088億円、当期純利益9705億円
- 2025年3月期(予想) 売上高~12兆3100億円、営業利益~1兆2750億円、当期純利益~9250億円
※売上高は売上高及び金融ビジネス収入、当期純利益は当社株主に帰属する当期純利益
増収が続き、営業利益も1兆円超えが続いています。2024年3月期は減益となったものの、1兆円近い最終利益は維持されました。また2025年3月期は若干の減収を見込むものの、利益はこれまで通りの水準が維持される見込みです。