儲けたければ、アクティビストの介入をチェックしなさい。総資産2.8億投資家が説く「銘柄選定の極意」高配当より伸びる余地

本稿で紹介している個別銘柄:日本通信(9424)、川崎汽船(9107)、第一建設工業(1799)、パイオラックス(5988)、愛知電機(6623)、淀川製鋼所(5451)、安田倉庫(9324)
リーマンショックやコロナショックなど、過去数十年にわたりさまざまな金融危機が到来しているが、大暴落後に投資を始めて資産を築いた個人投資家も少なくない。
今回クローズアップする24万株氏(X:@24_9424)もそのひとりで、リーマンショック時の円高をチャンスと捉え、日本通信(9424)を24万株購入し、その後の株価上昇で億り人となった人物だ。
一時は資産が約6000万円まで減少するなどの苦難を経験したが、2024年7月現在では、約2億5000万円まで見事に回復している。
みんかぶマガジン短期連載「億り人の兼業投資家が話す、逆境の投資術」。
第2回は、24万株氏の銘柄選定の極意と、億り人になった今も兼業投資家であり続ける理由について話を伺った。
目次
高配当よりも“配当の伸びる余地”を重視せよ
ーー24万株さんの銘柄選びについて教えてください。
ここ1年間で低PBRブームが起こって、だいたいの銘柄の株価が上昇しましたが、それ以前の銘柄選定の基準として、PBR0.6台を意識していました。また、自社株買いを毎年コンスタントに行っている企業などを、マネックス証券の「銘柄スカウター」を使ってリサーチしていました。
また、上場以来から見て、最も低い水準のPBRである銘柄が最もお買い得だというのが前提にあります。
川崎汽船(9107)の場合、2021年、2022年頃の海運ブームで株価が上昇したのですが、それ以上に現金を大量に貯め込んでいるため、PBRが下がっていたりします。PBRに関してはこうした銘柄を見ています。