東大・医学部に入りやすい中高一貫校リスト…サピ偏差値40台から東大10名、早慶100名、医学部100名「コスパ最高」校はどこだ

どうせ同じ偏差値帯の学校に入れるなら、進学実績の良い中高一貫校に子供を入れたいーー。そう考えるのが多くの親の“ホンネ”であろう。
学歴活動家のじゅそうけん氏に、同じ偏差値帯の学校よりも、東大・医学部に入りやすい、知る人ぞ知る中高一貫校を紹介していただいた。みんかぶプレミアム特集「中学受験『黄金』ルート」最終回。
目次
東大生における中高一貫校出身者の割合は6〜7割
以前の記事でも紹介したが、東京大学合格者に占める中高一貫校出身者の割合は例年6〜7割となっており、その割合は年々増加している。
中高一貫校の最大のメリットは先取り学習が可能な点であり、多くの一貫校では高1や高2のうちに受験範囲を一周する。これに対し、公立組は高3の秋にようやく受験範囲が終わり、受験直前期になってようやく過去問に手をつける場合も珍しくない。公立組に浪人が多いのも頷ける話だろう。
中高一貫組が有利というのは医学部受験においても同様である。首都圏の教育熱心な家庭がこぞって参入するのは当然の話だ。
そこで、今回は東大・医学部をゴールに見据えた場合の、首都圏に所在する「高コスパ」な中高一貫校を紹介していきたい。
入学時の難易度はそれほどでもなくても、6年間の学習環境の良さによって学力が飛躍し、6年後に東大合格者をたくさん輩出している学校は実は結構あるのだ。
東大・医学部に強い中高一貫校その1は、サピ偏差値50台でも東大より上位の海外大に多数合格者!東大9名、医学部68名
東大・医学部に強い中高一貫校その1は、広尾学園中高である。
近年最も勢いに乗る共学校の一つである。2007年に校名変更・共学化し、この10年余りで驚くべき進化を遂げた。元々は順心女子という女子校であり、定員割れするレベルの不人気校であったのだが、驚くべき経営手腕により短期間で超人気校へと姿を変えた。
2024年度の進学実績を見てみると、東大9名、京大5名、一橋8名、東工大7名、国公立医学部16名、私立医学部52名、早慶222名と華々しい成果を上げている。
さらに、海外大学進学にもめっぽう強いのが本校の特徴だ。世界大学ランキング(※)2位のスタンフォード大学に1名、17位のコロンビア大学に1名、18位のカリフォルニア大学ロサンゼルス校に1名、24位のカーネギーメロン大学に3名など、輝かしい実績を挙げている。いずれも同ランキングにおいて、東大よりも順位が上の大学だ。
(※)…世界大学ランキング順位は2024年度「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」の調査によるもの。同ランキングで東大は29位、京大は55位に位置する。
とても15年前まで無名校だったとは思えない実績である。