桜陰、開成、渋幕…難関校の「流行りの問題」を網羅!これだけはやっとけ中学受験「算数参考書」

入試本番まで4か月を切り、中学受験はいよいよ直前期だ。受験生は日々、志望校対策や過去問に必死で取り組んでいる頃だろう。
「11月以降は、苦手な教科を全体的に復習する時間はありません。各教科の苦手箇所、伸びやすい箇所を集中的に学習すべきです」そう語るのは、「ホンネで中学受験」発起人のユウシンさんだ。
教科ごとにポイントを押さえて学習すれば、今からでも本番の得点力を大きく伸ばすことができるという。そこで活用したいのが市販教材だ。塾のテキストに比べて解説が丁寧で、ページ数も少ない。
「これからの4ヶ月はどれくらい解けなかった問題を解けるようにするかが勝負です。12−1月のラストスパートには第一志望の赤本分析、併願校の受験本番など、やることが目白押し。苦手を克服させるなら今がラストチャンスです」
各教科の振り返りポイントと、おすすめの市販教材、その使い方についてユウシンさんに語っていただいた。全3回、第2回は算数ーー。
目次
過去の苦手なポイントを振り返る最後のチャンス
算数は小4から小6の夏まで、常に塾で新しい内容を学び続けてきました。そのなかで、どの子も苦手な単元、完璧にできていない単元が生まれているはずです。
カリキュラムがどんどん進むなかでは、なかなか振り返って学び直す余裕はあまりなかったかもしれません。一通り全ての単元を学び終えた今の時期は、過去の苦手なポイントを振り返る最後のチャンスです。
ただ、今から網羅的な復習教材に取り組む時間はありません。これまで苦手なままにしてしまった単元に絞って学習しましょう。
塾や自宅学習で克服できなかった単元を学び直すことになるので、なるべく解説が丁寧でわかりやすく、短期集中で終えられるものをお勧めします。
二週間でやり切れるように作られている

中学入試 分野別集中レッスン 算数 計算/粟根 秀史/文英堂
本シリーズは単元ごとに出版されており、ページ数も少ないのが特徴です。短期間で苦手単元の復習ができるため、おすすめの教材です。
ページが日にちで分けられており、二週間でやり切れるように作られているのも使いやすいポイントです。解説が丁寧で詳しいため、正しい解法をしっかり身につけることができます。例題とポイント解説を見て、解き方やコツを確認し、練習問題で実践し定着させるというスモールステップ方式の参考書です。