元手200万円から2億円ママ投資家に!2025年の株価予想図「米国の関税施行前の駆け込み需要で株価急騰の可能性」

本稿で紹介している個別銘柄:アップル(AAPL)、マスターカード(MA)、セールスフォース(CRM)
2024年の株式相場は、新NISA制度の開始や日経平均株価の市場最高値更新、その後の「令和のブラックマンデー」など、まさに激動の1年だった。日銀とFRBの金融政策は引き続き注目されており、2025年に向けてどのような動きを見せるのか気になるところだ。
今回は、元手200万円から資産2億円を築いた育ママ投資家・ちょる子氏(X: @kabu_st0ck)に、2024年の株式相場の振り返りと2025年の見通しなどについて話を伺った。短期連載全2回の第1回。
目次
日本株は成長こそ期待できないものの下値は堅い
ーー2024年の株式相場を振り返ってみていかがでしょうか?
2024年の前半は半導体と造船業が非常に好調でしたが、後半に入ると売上が重視され、日本株のボラティリティが高まりました。以前お話しした日経VI(※)が20を上回る状態が続き、後半には金利見通しに対して非常にナーバスな状況になっていました。
※市場が期待する日経平均株価の将来1か月間のボラティリティの大きさ
また、2024年は企業が構造改革に力を入れた年でもありました。2023年3月に東証がPBR1倍割れの企業に対して資本政策の効率化を助言したことにより、自社株買いや増配を行う企業が増え、結果として機関投資家や海外投資家の関心を引いたのではないでしょうか。
政治の面では、自民党総裁選で石破氏が新首相となり、法人税増税の話がでたことで投資マインドはかなり冷え込んでいるとみています。しかし前述のとおり、自社株買いや連続増配という日本株らしい市場で、成長の観点では魅力が少ないものの、下値は堅いと考えています。これを踏まえ、日本株は数年単位の長期的な視点で運用していきたいと考えています。
トランプ大統領の発言で一喜一憂する相場がふたたび到来
ーー続いて、2025年に注目されるであろうポイントはありますか?
トランプ新大統領の一挙手一投足ですかね(笑)。第一次政権時と同様に、彼の発言ひとつで市場のボラティリティが激しくなると予想しています。2019年の夏頃には、彼が中国を非難するツイート(現ポスト)をすると日本株が暴落し、「グレイトアメリカ!」とツイートすれば暴騰するという状況がありました。
ーー第二次政権ということで、市場はトランプ氏の行動にある程度慣れているため、ボラティリティが大きくならない可能性もあるのではないでしょうか?
私はそれでも大きく動くと見ています。1ヶ月ほど前にトランプ氏が投稿したポストでナイトセッションが大きく動きました。さらに人事も過激で、正直米国のことしか考えていないような采配です。むしろ、第一次政権時以上に強気な布陣だと感じています。