200万円を2億円にした敏腕個人投資家が語る「至極のデイトレードルール」…新高値を更新し続けている銘柄をリスト化

デイトレーダーとして華々しい成功を収めた後、複数の事業を展開し、多方面で活躍する山下拓馬さん(通称:ヤーマン)。彼の投資哲学は、徹底したリスク管理と柔軟な対応力にある。全3回にわたるインタビューの第2回は投資のマイルールや銘柄選定などについて話を聞いた。
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損切りを制する者が相場を制する…投資における最重要ポイント
ーー現在の投資におけるマイルールについてお伺いします。投資をする際に「これだけは守る」と決めているものはありますか?
「買う前にすべてを決めておく」ことです。エントリーポイントや利確の戦略もそうですが、特に損切りラインを最初に設定します。これが一番重要だと思っています。
損切りラインを決めるのは基本的にはテクニカル分析をメインにしていて、その銘柄のチャートや相場の動きに基づいて設定します。たとえば、その銘柄の過去のボトムを下回ったら損切りする、価格帯別出来高を見て「ここで反発が期待できるライン」を基準にするといった形です。
決して「いくら損したから」や「何%になったから」といった自己都合では損切りを行わない。これは肝です。相場に合わない自己都合の設定では勝てないと思っています。過去のデータを分析して「この価格帯まで下がるリスクがある」と考え、それに見合った株数でエントリーします。
また、たとえばコロナ禍で飲食関連銘柄が大きく下げた時の最安値など、ファンダメンタルズ的な要素も考慮します。そうした情報を統合して判断しますね。
短時間で最大効率を追求するデイトレード戦略
ーー1本目で記述したように、山下さんは最初にデイトレードをスタートさせましたよね。なぜデイトレだったのかを教えてください。
デイトレは少額の資金でも効率的に運用できると考えたからです。たとえば、100万円の資金で信用取引を使えば300万円分投資できますが、中長期だとその300万円を半年や1年持ち続けるだけです。一方、デイトレでは1日で10回転させることができれば、3000万円分の取引が可能になります。これにより、資金効率が非常に高くなるんです。
ーー山下さんのYouTubeでは、板を見て取引されている印象がありますが、実際のところ、どのように取引されていますか?
YouTubeで公開しているのは、主に朝1時間だけのトレードです。私は他にも事業をしているので、9時からの1時間を撮影しながらトレードしています。この時間帯はボラティリティが大きく、特に9時から9時半が最も動きやすいので、スキャルピングをメインにしています。
この時間帯は板を見るだけで十分対応できます。ただ、9時半以降の少し長い時間軸でのデイトレードになると、5分足やチャートの形を見ながら取引します。価格がブレイクアウトしたら買いエントリーして、その後のターゲットラインまで保持するなどといった取引方法を行うこともあります。時間帯や目的に応じて、柔軟にトレードスタイルを変えています。
購入銘柄は業種ごとに分けてリスト化
ーー銘柄はどうやって選ばれているのでしょうか。