資産51倍にした元スロプロ投資家が提唱する、百戦錬磨のマイルール「現金を保有することは、確実に勝てるスロット台を見送るのと同じ」

特定の投資家の真似をする「イナゴ投資」によって財を成す人もいる一方、自身で適切な投資判断を下すのは難しく、損失を被るケースも少なくない。
長期的に勝ち続けるためには、やはりテクニカルやファンダメンタルズ分析など、しっかりとした基準に基づいて投資を行うことが重要になってくる。
今回クローズアップするのは、パチスロで培った「期待値理論」を駆使し、15年間で資産を51倍に増やしたトワッピー氏(X:@towa_value)だ。
なんとなく投資をしている人にとって、彼が語る上記の理論に基づく投資法は、目から鱗だろう。
みんかぶマガジンの短期連載「元スロプロ投資家が説く、負けない株の期待値理論」第1回では、トワッピー氏の投資遍歴と投資におけるマイルールについて話を伺った。
目次
サラリーマン→プロスロ→兼業投資家として活動中
ーー最初に投資遍歴について教えてください。
株式投資を始めた経緯ですが、社会人として一生懸命働いていたものの、貯金が5万円程度しか貯まらなかったことがあって。1年間死に物狂いで働いたのにもかかわらず「無理じゃん、どうしよう」と悩みました。
そのとき、知人から「パチンコとスロットが稼げるよ」と教えてもらい、2000年頃から始めることに。そこから少しやってみたのですが、勝ったり負けたりと収支が安定しない状況が続きました。インターネットで情報を集めると、勝てる方法が書いてありました。
2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)に固定ハンドルで書き込みもしていました。しかし、仕事が忙しくなり、スロットには行けない状況になってしまいました。
ーーそこから株式投資を始めたきっかけとは?
当時の仲間から「スロットで勝てる期待値理論(以下、期待値)を得る行動ができるなら、株も同じだからやってみたらどうか」と言われ、自分で「株 期待値」とインターネットで調べました。
すると、今の師匠となる個人投資家のブログを見つけ、それを読んで勉強し、最初は完全に真似をしていました。それでも勝てたのです。「これで金持ちになれるんじゃないか」と思い、リーマン・ショック直前の2008年頃に株式投資を始めました。
2024年12月現在44歳ですが、株式投資と並行してスロットもやっています。金儲けというより、アルバイト気分でやっていて、収支に関しては今のところ1億3000万円プラスです。
ーー1億3000万円ということは、プロでも活躍していたこともあったのでしょうか?
数ヶ月間だけですが、サラリーマンを辞めて専業のプロスロだった時期もありました。そのときは人を使って「打ち子」をしており、それでしっかりと稼いでいました。
その収支で1000万〜2000万円ぐらい貯まり、その資金の一部、450万円で株式投資を始めて今にいたるというわけです。
しかし、結婚していたので社会的に働くほうがよいと思い、普通に就職しました。現在も変わらず、兼業で株式投資を続けています。
私の強みは、割り切って投資判断ができること
ーー次に、トワッピーさんの投資におけるマイルールについてお聞きします。期待値に基づいて投資されているとのことですが、スロットと比較して株式投資の難易度はいかがでしょうか?