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脅威の550%リターン!米国有名大が編み出した、チャットGPTの投資への活用法「翌営業日の株価の動きをかなり正確に予測」

(c) AdobeStock

 生成AIが投資戦略に革命をもたらす時代が到来した。市場分析、銘柄選定、リスク管理まで、ChatGPTは投資のあらゆるプロセスをサポートする。さらに、金融特化型AIの開発も進み、BloombergGPTなどが市場に登場している。チャットGPTを投資に活用することがプロのファンド運用を凌駕している場面もみられるようになった。

 ChatGPTを活用した投資手法とは何か? その実力と活用方法について、作家の小倉健一氏が詳しく解説するーー。みんかぶプレミアム特集「資本主義の終わり」第四回。

目次

生成AIの投資成績が英国の主要ファンドの成績を上回っている

 当コラムでは、何度も紹介しているが、ChatGPTが選定した仮想ファンドが、英国の主要ファンドを上回る成果を記録した。Finderの調査によると、ChatGPTが2023年3月に選定した38銘柄で構成される仮想ファンドは、2025年2月14日時点で51.49%の上昇率を達成した。同期間における英国の主要10ファンドの平均上昇率30.82%を大きく超え、その差は20ポイント以上に及ぶ。

 調査結果によれば、この仮想ファンドは運用開始以来、485営業日のうち481日(99%)で主要10ファンドを上回る成績を維持した。この実績は、AIによる株式選定が実際のファンド運用と比べても遜色ない成果を上げる可能性を示している。

ChatGPTはバランスの良いポートフォリオを構成した

 ChatGPTは、人気のあるファンドの投資基準を基に、低負債で継続的な成長を遂げ、競争優位性を持つ企業を選定した。結果として、ジョンソン・エンド・ジョンソン、マイクロソフト、アマゾン、メタ、エヌビディアなど、米国を中心とした大手企業がポートフォリオに含まれた。各銘柄は均等に分配され、特定の企業に偏らないバランスの取れた構成となっている。

 比較対象となった英国の主要10ファンドには、Fundsmith、Vanguard LifeStrategyシリーズ、HSBC FTSE All-World Indexなどが含まれる。これらのファンドは幅広い投資家から信頼を得ており、比較対象として適切な基準とされる。にもかかわらず、ChatGPTが選定した仮想ファンドは、それらの実際のファンドを長期間にわたり上回るパフォーマンスを維持している。AIによる株式選定の有効性が改めて示された。

ChatGPTをどうやって投資に活かすのか

 では、具体的な活用法を考えてみよう。ChatGPTを投資に活かす方法は多岐にわたる。市場分析、銘柄選定、リスク管理、ポートフォリオの最適化など、投資のあらゆるプロセスで活用できる。AIの活用により、情報収集の時間を削減し、より効率的な意思決定が可能になる。Xなどで著名な投資家が表明しているChatGPTの使い方は、だいたい、以下の点に集約されるのではないだろうか。

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この記事の著者
小倉健一

1979年生まれ。京都大学経済学部卒業。国会議員秘書を経てプレジデント社へ入社、プレジデント編集部配属。経済誌としては当時最年少でプレジデント編集長就任(2020年1月)。2021年7月に独立。現在に至る。 Twitter :@ogurapunk、CONTACT : https://k-ogura.jp/contact

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