「投資家よ、トランプの発言は無視でOK!」米国在住投資家が“鉄板ディフェンシブ株”暴露。KO、P&G、JNJ、VZ…

本稿で紹介している個別銘柄:コカ・コーラ(KO)、P&G(PG)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)、ベライゾン(VZ)、TモバイルUS(TMUS)、AT&T(T)、メタ(META)、エヌビディア(NVDA)
米国株式市場では、マーケットを牽引する巨大テック企業「マグニフィセント・セブン」M7をはじめとする主要企業の決算発表がひと段落を迎えた。過去最高益を叩き出す企業が登場する一方で、成長の勢いが鈍化し、期待を下回る結果に終わった企業も見られるなど、明暗がはっきりと分かれる展開となっている。
さらに、トランプ政権下での政策の影響もあり、株価の変動が落ち着かない状況が続いている。こうした不透明な市場環境の中、投資家はどう動くべきなのか…。
今回は、米国在住の投資家・ぶたまる(X:@Butamaru_Butako)氏にディフェンシブ株の決算状況と今後の米国株市場の展望について話を伺う。
みんかぶマガジンプレミアム特集「今こそ米国株へ投資だ。資産構築の羅針盤」全2回の第2回ーー。
※2025年3月25日取材
目次
コカ・コーラは今、年間20%成長「フェアライフ」がアツい
ーーまず、コカ・コーラ(KO)の決算状況と見通しについてお聞かせください。
多くの方がご存じの通り、この企業は“配当貴族銘柄”として名高い老舗ですね。今回の決算も非常に好調で、特に注目したいのは「フェアライフ」という乳糖除去ミルクです。私としては、この新ブランドが成長の鍵を握っていると感じています。
2025年第1四半期の売上は仮に265億ドル、純利益は45億ドルで、前年比10%増と堅調です。株価は68ドル、配当利回りは2.8%と安定しています。フェアライフが成長を牽引しているのが大きいですね。
ーー日本ではフェアライフを見かけませんが、米国では人気なのですか?
米国ではどこに行っても売っていて、私もよく買っています。パッケージが魅力的で味もおいしく、お腹が弱い方でも安心して飲める点が支持されている理由ですね。そしてこのフェアライフ、実はコカ・コーラの売上成長の35%を占めていて、年間20%程度の成長を続けているんです。
トランプ政権下における添加物規制を少し懸念していますが、コカ・コーラは政権へのドネーションを行っております。第1回でもお伝えしましたが、トランプ氏はドネーションを行う企業を優遇する傾向があるので、大きな逆風にはならないと予測しています。